/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2021/01/26 13:29

香港前場:ハンセン2.4%安で反落、上海総合1.2%下落 無料記事

 26日前場の香港マーケットは値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比724.93ポイント(2.40%)安の29434.08ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が260.25ポイント(2.18%)安の11700.24ポイントと反落した。半日の売買代金は1539億1300万香港ドルとなっている(25日の前場は1586億9900万香港ドル)。
 新規の買い材料に乏しい中で売り圧力が意識される流れ。前日のハンセン指数は急上昇し、約2年7カ月ぶり高値水準を回復していた。足もとで上げの目立っていた銘柄群に売りが先行している。模様眺めのスタンスも漂った。中国では小売や鉱工業生産など重要経済統計(昨年12月分)の公表がほぼ一巡。今週は27日に12月の工業企業利益、31日に今年1月の製造業PMIが発表される予定だ。また、米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)が26日〜27日にかけて開催される。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が6.5%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が6.3%安と下げが目立っている。前日の取引では、テンセントが10.9%高、香港交易所が8.3%高。それぞれ上場来高値を更新していた。
 セクター別では、前日に急伸した非鉄関連が安い。五鉱資源(1208/HK)が6.2%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が5.7%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.9%、金川集団国際資源(2362/HK)が4.5%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.7%ずつ下落した。
 医薬品セクターもさえない。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が5.6%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が5.4%安、薬明生物技術(2269/HK)が4.9%安、中国生物製薬(1177/HK)が3.3%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.8%安、石薬集団(1093/HK)が2.5%安引けた。
 他の別株動向では、香港航空大手の国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が3.0%安。同社は25日、各種防疫措置のため、1日当たりの営業支出は現在の10億〜15億香港ドルから、さらに3億〜4億香港ドル増加する見込みとした。また、当局は今年2月中にも、香港ベースのパイロットや客室乗務員について14日間の隔離措置を適用する。輸送能力を旅客で約60%、貨物で約25%削減する必要があると説明した。
 半面、食品飲料や酒造の消費関連セクターはしっかり。中国雨潤食品集団(1068/HK)が3.2%高、日清食品(ニッシン・フーズ:1475/HK)が1.3%高、中国旺旺HD(151/HK)が1.1%高、青島ビール(168/HK)が6.7%高、華潤ビールHD(291/HK)が1.8%高で前場取引を終えた。
 そのほか、タンカー輸送中国最大手の中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.0%高。同社は25日引け後、2020年12月期(本決算)業績の前年比443.5〜491.8%増益予測を明らかにした。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.20%安の3580.83ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が安い。ハイテク株、消費関連株、自動車株、防衛関連株、素材株。海運株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、銀行株、空運株は買われた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース