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2018/07/30 18:03

香港大引:ハンセン0.3%安で反落、インフラ関連セクターは高い 無料記事

 週明け30日の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比71.15ポイント(0.25%)安の28733.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が1.10ポイント(0.01%)安の11046.32ポイントとそろって反落した。売買代金は723億香港ドルに増えたが、依然として低水準が続いている(27日売買代金は654億8400万香港ドル)。
 先週末の米株安が逆風。米IT関連の決算を嫌気し、NYダウが反落した軟調地合いを継いだ。香港でもハイテク関連に売りが先行している。もっとも下値は限定的。中国の政策期待が根強いなか、本土系銘柄の一角は物色された(指数は一時プラス)。
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が7.5%安と急落。同社の建設現場で26日深夜、再び死亡事故が発生したことがネガティブ材料となった。碧桂園はすべての建設プロジェクトを一時停止し、安全調査を徹底する方針を明らかにしている。ハイテク関連もさえない。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.6%安、舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%安、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が0.6%安で引けた。
 医薬セクターも下げが目立つ。中国神威薬業集団(2877/HK)が7.9%安、中国生物製薬(1177/HK)が3.0%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.8%安、康哲薬業HD(867/HK)が2.7%安、石薬集団(1093/HK)が2.6%安と売られた。
 半面、ゼネコンや鉄道車両、素材などインフラ建設セクターは高い。中国鉄建(1186/HK)が2.1%、中国交通建設(1800/HK)が1.4%、中国中鉄(390/HK)が1.0%、中国中車(CRRC:1766/HK)が5.0%、江西銅業(358/HK)と中国アルミ(チャルコ:2600/HK)がそろって2.3%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.2%、中国建材(3323/HK)が1.6%ずつ上昇した。当局はインフラ建設投資を拡大するとの期待感が根強い。鉄道車両最大手の中国中車については、ドイツの機械大手フォイト(Voith)と合弁会社を設立するもよう――と報じられたことも材料視された。江西銅業に関しては、6月中間期の50〜80%増益見通しが好感されている。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.16%安の2869.05ポイントで取引を終えた。ハイテクや医薬関連の下げが目立つ。空運株、消費関連株、自動車株、海運株なども売られた。半面、鉄道車両やゼネコン、セメントなどのインフラ関連株は高い。発電株、ネルギー関連株の一角はしっかり。時価総額上位の金融株も物色される。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.6%上昇した。



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