2021/03/10 13:26
香港前場:ハンセン0.5%高で続伸、上海総合は0.7%下落
10日前場の香港マーケットは、主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比130.77ポイント(0.45%)高の28904.00ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が138.59ポイント(1.26%)高の11111.74ポイントと5日ぶりに反発した。半日の売買代金は1134億300万香港ドルに縮小している(9日の前場は1626億8700万香港ドル)。
米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米金利の上昇一服を受け、割高感から売り込まれていたハイテクなど高PERグロース株(成長株)に買い戻しが加速した。ナスダック指数は3.7%高と急反発している。中国で昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)に関しても、翌日物などが低下に転じた。「ニューエコノミー」関連に買いが先行し、ハンセン科技指数は1.26%高と5日ぶりに反発している。ただ、上値は限定的。金融の一角が売られた。ハンセン指数は一時、小幅ながらマイナス圏に沈んでいる。
なお、寄り付き後に公表された2月の中国物価統計では、生産者物価指数(PPI)が前年同月比で1.7%上昇。市場予想(プラス1.5%)以上に、前月実績(プラス0.3%)から上向いた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.8%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.3%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が6.0%高、民営製薬会社の石薬集団(1093/HK)が5.8%高と上げが目立った。
セクター別では、自動車が高い。比亜迪(BYD:1211/HK)が7.2%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.7%、長城汽車(2333/HK)が5.6%、吉利汽車HD(175/HK)が3.3%、東風汽車集団(489/HK)が2.5%、広州汽車集団(2238/HK)が2.4%ずつ上昇した。
太陽光などエコ発電関連の銘柄群も急伸。新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が14.3%高、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が9.0%高、陽光能源HD(757/HK)が6.6%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が6.0%高、信義光能HD(968/HK)が5.7%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が4.3%高と値を上げた。そのほか、風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)が11.4%高。今年2月の発電量は前年同月比で29.1%増加し、9カ月連続でプラス成長した。
不動産管理サービスの銘柄群も物色される。碧桂園服務HD(6098/HK)が6.1%高、世茂服務HD(873/HK)が4.6%高、保利物業発展(6049/HK)が4.0%高、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が1.9%高、融創服務HD(1516/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。政策支援の動きが改めて期待される。5日開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で示された第14次5カ年計画(21〜25年)では、都市化率を65%に引き上げる目標が掲げられた(2019年実績は60.6%)。住宅賃貸の税金費用引き下げなどを通じ、若年層などの住宅難問題を改善する必要性も強調している。
半面、時価総額上位の金融株は総じてさえない。HSBC(5/HK)が2.6%安、中国建設銀行(939/HK)が1.5%安、AIAグループ(1299/HK)が1.0%安、中国工商銀行(1398/HK)が0.9%安で引けた。
一方、本土マーケットは5日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3415.24ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。医薬品株、素材株、ハイテク株、公益株なども買われた。半面、不動産株は安い。大型金融株、エネルギー株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米金利の上昇一服を受け、割高感から売り込まれていたハイテクなど高PERグロース株(成長株)に買い戻しが加速した。ナスダック指数は3.7%高と急反発している。中国で昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)に関しても、翌日物などが低下に転じた。「ニューエコノミー」関連に買いが先行し、ハンセン科技指数は1.26%高と5日ぶりに反発している。ただ、上値は限定的。金融の一角が売られた。ハンセン指数は一時、小幅ながらマイナス圏に沈んでいる。
なお、寄り付き後に公表された2月の中国物価統計では、生産者物価指数(PPI)が前年同月比で1.7%上昇。市場予想(プラス1.5%)以上に、前月実績(プラス0.3%)から上向いた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.8%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.3%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が6.0%高、民営製薬会社の石薬集団(1093/HK)が5.8%高と上げが目立った。
セクター別では、自動車が高い。比亜迪(BYD:1211/HK)が7.2%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.7%、長城汽車(2333/HK)が5.6%、吉利汽車HD(175/HK)が3.3%、東風汽車集団(489/HK)が2.5%、広州汽車集団(2238/HK)が2.4%ずつ上昇した。
太陽光などエコ発電関連の銘柄群も急伸。新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が14.3%高、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が9.0%高、陽光能源HD(757/HK)が6.6%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が6.0%高、信義光能HD(968/HK)が5.7%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が4.3%高と値を上げた。そのほか、風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)が11.4%高。今年2月の発電量は前年同月比で29.1%増加し、9カ月連続でプラス成長した。
不動産管理サービスの銘柄群も物色される。碧桂園服務HD(6098/HK)が6.1%高、世茂服務HD(873/HK)が4.6%高、保利物業発展(6049/HK)が4.0%高、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が1.9%高、融創服務HD(1516/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。政策支援の動きが改めて期待される。5日開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で示された第14次5カ年計画(21〜25年)では、都市化率を65%に引き上げる目標が掲げられた(2019年実績は60.6%)。住宅賃貸の税金費用引き下げなどを通じ、若年層などの住宅難問題を改善する必要性も強調している。
半面、時価総額上位の金融株は総じてさえない。HSBC(5/HK)が2.6%安、中国建設銀行(939/HK)が1.5%安、AIAグループ(1299/HK)が1.0%安、中国工商銀行(1398/HK)が0.9%安で引けた。
一方、本土マーケットは5日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3415.24ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。医薬品株、素材株、ハイテク株、公益株なども買われた。半面、不動産株は安い。大型金融株、エネルギー株も売られた。
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