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2020/11/05 17:52

香港大引:ハンセン3.3%高で急反発、5.5%上昇の科技指数は最高値 無料記事

 5日の香港マーケットは大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比809.78ポイント(3.25%)高の25695.92ポイントと急反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が379.68ポイント(3.76%)高の10478.84ポイントと4日続伸した(ハンセン指数は約3カ月半ぶりの高値水準)。売買代金は1766億7600万香港ドルとなっている(4日は1728億2800万香港ドル)。
 米株高を好感した買いが先行する流れ。企業増税や規制強化の警戒感が和らぐ中、昨夜の米株市場ではハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.9%高と大幅に3日続伸した(NYダウは1.3%高)。香港市場でもハイテク関連株の追い風となっている。また、米大統領選でバイデン氏が優勢と伝わり、同氏の政策スタンスで、ハイテク企業締め付けや米中通商対立が緩和されるとの思惑も高まった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄は全面高。中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が9.7%高、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)と不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)がそろって8.8%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が8.7%高と値上がり率上位に並んだ。長江和記実業に関しては、欧州の通信基地局資産を売却することで基本合意に達したことも材料視されている。
 ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は5.5%高と4日続伸した。史上最高値を更新している。組み入れ上位銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が6.3%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が6.2%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.0%高など。テンセントと美団は上場来高値を更新している。中国Eコマース最大手のアリババ株は昨日、傘下の金融サービス会社、マ蟻科技集団(アント・グループ)の上場延期を嫌気し7.5%急落していた。アリババは本日引け後、第2四半期決算の発表を予定している。
 半導体や通信設備・工事の銘柄群も急伸。華虹半導体(1347/HK)が12.5%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.4%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が18.8%高、京信通信系統HD(2342/HK)が6.0%高で引けた。
 医薬品セクターも物色される。薬明生物技術(2269/HK)が7.2%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が5.3%高、百済神州(6160/HK)が4.4%高で取引を終えた。薬明生物技術は最高値を切り上げている。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.30%高の3320.13ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。消費関連株、自動車株、海運株、不動産株、素材株、公益株、金融株なども買われた。



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