2020/12/08 13:26
香港前場:ハンセン0.6%安で続落、上海総合は0.3%下落
8日前場の香港マーケットは値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比161.89ポイント(0.61%)安の26344.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.80ポイント(0.42%)安の10429.52ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は751億1600万香港ドルとなっている(7日前場は793億6600万香港ドル)。
米国の対中制裁を不安視する流れ。米政府は7日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の幹部14人(いずれも副委員長)に金融制裁を発動し、米国への渡航も禁止した。米国はこのところ、相次ぎ対中制裁を打ち出している。トランプ米大統領の任期満了を来月に控え(2021年1月20日正午まで)、中国に対する圧力が加速する――と懸念される状況だ。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。経済発展の「第14次5カ年計画(2021〜25年)」に対する期待感が根強いほか、中国景気が早期に持ち直すとの見方が相場の支えとなっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、金融大手グループのHSBC(5/HK)が4.0%安、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)と石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)がそろって3.4%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の銀行が安い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.7%、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%、中国銀行(3988/HK)が1.9%、中国建設銀行(939/HK)が1.8%、招商銀行(3968/HK)が1.7%ずつ下落した。
医薬品セクターもさえない。上海復宏漢霖生物技術(シャンハイ・ヘンリウス・バイオテック:2696/HK)が6.6%安、金斯瑞生物科技(1548/HK)が5.6%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が4.6%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.1%安、中国中薬(570/HK)が3.0%安で引けた。
半面、オンラインゲームなどネット関連の銘柄は物色される。IGG(799/HK)が4.0%高、網易(ネットイース:9999/HK)が2.6%高、中手遊科技集団(302/HK)が2.5%高、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が1.7%高と値を上げた。
他の個別株動向では、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(2333/HK)が9.7%高と急伸。同社は7日引け後、11月新車販売が前年比3割増となり、7カ月連続でプラス成長を達成したと報告した。
電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)傘下でオンライン医療サービスの京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が本日新規上場。公募価格を53.2%上回る108.10香港ドルで前場取引を終えた。京東健康は売上高ベースで中国最大の医療・ヘルスケアプラットフォームを展開している。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3407.99ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。エネルギー株、不動産株、素材株、運輸株、防衛関連株、公益株なども売られた。半面、食品飲料株は高い。自動車株、ハイテク株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米国の対中制裁を不安視する流れ。米政府は7日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の幹部14人(いずれも副委員長)に金融制裁を発動し、米国への渡航も禁止した。米国はこのところ、相次ぎ対中制裁を打ち出している。トランプ米大統領の任期満了を来月に控え(2021年1月20日正午まで)、中国に対する圧力が加速する――と懸念される状況だ。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。経済発展の「第14次5カ年計画(2021〜25年)」に対する期待感が根強いほか、中国景気が早期に持ち直すとの見方が相場の支えとなっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、金融大手グループのHSBC(5/HK)が4.0%安、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)と石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)がそろって3.4%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の銀行が安い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.7%、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%、中国銀行(3988/HK)が1.9%、中国建設銀行(939/HK)が1.8%、招商銀行(3968/HK)が1.7%ずつ下落した。
医薬品セクターもさえない。上海復宏漢霖生物技術(シャンハイ・ヘンリウス・バイオテック:2696/HK)が6.6%安、金斯瑞生物科技(1548/HK)が5.6%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が4.6%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.1%安、中国中薬(570/HK)が3.0%安で引けた。
半面、オンラインゲームなどネット関連の銘柄は物色される。IGG(799/HK)が4.0%高、網易(ネットイース:9999/HK)が2.6%高、中手遊科技集団(302/HK)が2.5%高、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が1.7%高と値を上げた。
他の個別株動向では、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(2333/HK)が9.7%高と急伸。同社は7日引け後、11月新車販売が前年比3割増となり、7カ月連続でプラス成長を達成したと報告した。
電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)傘下でオンライン医療サービスの京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が本日新規上場。公募価格を53.2%上回る108.10香港ドルで前場取引を終えた。京東健康は売上高ベースで中国最大の医療・ヘルスケアプラットフォームを展開している。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3407.99ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。エネルギー株、不動産株、素材株、運輸株、防衛関連株、公益株なども売られた。半面、食品飲料株は高い。自動車株、ハイテク株の一角も買われた。
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