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2020/10/23 13:33

香港前場:ハンセン0.6%高で6日続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 23日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比152.72ポイント(0.62%)高の24938.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が64.34ポイント(0.64%)高の10149.52ポイントとそろって6日続伸した。半日の売買代金は573億9500万香港ドルとなっている(22日前場は550億5000万香港ドル)。
 外部環境の改善が相場を支えている。米労働省が昨夜発表した新規失業保険申請件数(週間)は、増加予想に反し前週から減少した。雇用が持ち直しているとの見方で、米景気の先行き不安もやや後退している。また、中国の重要会議開催を目前に控え、景気対策に対する期待感も一段と強まった。第19期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)は週明け26日にスタートする。香港市場は週明け26日、重陽節の振り替えで休場となることもあり、朝方は模様眺めのスタンスが漂い安く推移したものの、指数は中盤からプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油関連の上げが目立つ。業界大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が6.2%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.3%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が5.1%高で引けた。昨夜のWTI原油相場は1.5%高と反発。米雇用指標の改善を受け、需要の回復が期待されている。
 中国の銀行・保険セクターもしっかり。中国民生銀行(1988/HK)が2.7%高、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が2.1%高、交通銀行(3328/HK)が2.0%高、中国太平保険HD(966/HK)が7.2%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.3%高、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が3.0%高で取引を終えた。金利高の思惑による買いが続いている。米10年債利回りは上昇基調が続き、昨夜は約4カ月半ぶりの高水準を回復した。
 空運・海運セクターも物色される。中国国際航空(753/HK)が5.3%高、中国東方航空(670/HK)が3.7%高、中国南方航空(1055/HK)が3.0%高、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が1.8%高、中遠海運HD(1919/HK)が6.7%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.4%高、太平洋航運集団(2343/HK)が1.6%高と値を上げた。
 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角はさえない。中国EMS(電子機器製造受託サービス)大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が3.6%安、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が1.9%安、飲食ポータルサイトの美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)と中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)がそろって1.6%安などと値を下げた。ハンセン科技指数は1.1%安と反落している。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3316.87ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。自動車株、素材株、海運株、インフラ関連株、エネルギー株や不動産株の一角なども買われた。半面、医薬品株は安い。ハイテク株、食品飲料株、公益株も売られた。



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