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2020/10/21 16:32

中国大引:上海総合0.1%安で反落、ハイテク関連に売り 無料記事

 21日の中国本土マーケットは小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.08ポイント(0.09%)安の3325.02ポイントと反落した(上海A株指数は0.09%安の3484.85ポイント)。
 買い先行後に売られる流れ。中国の政策に対する期待感は根強いものの、欧米で新型コロナウイルス感染の再拡大に歯止めがかからず、中国経済に悪影響が及ぶと不安視された。資金流出も警戒。中国・香港間の相互取引スキームを通じた20日の売買では、香港経由の上海株売買が今月に入り初めて売り越しに転じた。21日前場でも、上海・深セン両市場で売り越しとなっている。また、国家発展改革委員会が20日、全国的に拡大する半導体関連投資に関し、「過熱している」と警鐘を鳴らしたこともハイテク関連の重しだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハイテク株が急落。パワーエレクトロニクス用半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が6.2%安、半導体製造装置メーカー大手の中微半導体設備上海(688012/SH)が3.7%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)大手の聞泰科技(WINGTECH:600745/SH)が3.5%安、半導体組立・検査で中国トップの江蘇長電科技(600584/SH)が3.2%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.0%安で引けた。不動産株も総じてさえない。上海世茂(600823/SH)が5.2%下落した。防衛関連株、インフラ関連株、食品飲料株、海運株、公益株なども売られている。
 半面、元高メリットのある空運株はしっかり。中国東方航空(600115/SH)が2.2%上昇した。21日の上海外国為替市場では元高が急速に進み、対米ドルの人民元レートはおよそ2年3カ月ぶりの水準で推移している。このほか、銀行・保険株、自動車株、医薬品株の一角も買われた。
 一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が1.82ポイント(0.72%)安の251.12ポイント、深センB株指数が7.83ポイント(0.82%)安の942.43ポイントで終了した。



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