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2021/03/31 13:56

香港前場:ハンセン0.3%安で4日ぶり反落、上海総合0.6%下落 無料記事

 31日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比88.69ポイント(0.31%)安の28488.81ポイントと4日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も43.91ポイント(0.40%)安の10976.96ポイントと反落した。半日の売買代金は866億7600万香港ドルとなっている(30日前場は922億9300万香港ドル)。
 米金利高が警戒される流れ。米10年債利回りは昨夜、一時1.77%台に上昇し、昨年1月以来、約1年2カ月ぶりの高水準を記録した。金利はいったん低下する場面がみられたものの、31日は再び上げ基調を強めている。バイデン米大統領は31日、最大で総額4兆米ドルに上るインフラ計画の資金調達について説明する予定。国債が増発されるとの見方がある。米中対立の激化も懸念。米国務省は30日、年次人権報告書(2020年版)を公表し、「中国当局による新疆ウイグル自治区の少数民族弾圧は、ジェノサイド(民族大量虐殺)」との認識を改めて示した。
 ただ、景気先行きが楽観される中で、大きく売り込む動きはみられない。朝方公表された今年3月の中国製造業PMIは51.9となり、市場予想(51.2)以上に2月実績(50.6)から改善した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が11.2%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.7%安、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が4.0%安と下げが目立った。それぞれが30日引け後に報告した決算は、万洲国際は4割減益、中銀香港は2割減益。華潤置地は4%増益にとどまり、予想をやや下回った。
 セクター別では、非鉄やレアアースが安い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.8%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)と五鉱資源(1208/HK)がそろって5.3%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.9%、江西銅業(358/HK)が4.0%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が3.2%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が2.1%ずつ下落した。江西カン鋒リ業が公表した決算は大幅増益だったものの、粗利益率の悪化などが売り材料視されている。中国稀土は、純利益が5割減少した。
 そのほかの業績動向を手がかりにした動きでは、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)が7.3%安。同社の業績は1.1%増益にとどまり、市場予想を下回った。
 半面、好決算銘柄の一角は物色される。山東省拠点の華電国際電力(1071/HK)が6.3%高と急伸した。同社の決算は2割増益で、配当の増額が予定されている。使い捨て医療器具大手の山東威高集団医用高分子製品(ウェイガオ・グループ・メディカル・ポリマー:1066/HK)が2.5%高。同社の決算も、小幅ながら増益・増配を達成している。
 「ニューエコノミー」関連の銘柄もしっかり。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は0.2%高と小幅ながら続伸した。組み入れウエート上位の銘柄では、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が3.2%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.3%高、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が0.6%高。4月9日付で組み入れられる中国インターネット検索最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が6.2%高と値を上げた。中国スマートフォン大手の小米集団に関しては、電気自動車(EV)事業への新規参入を発表したことが刺激となっている(一時1.6%高)。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.61%安の3435.46ポイントで取引を終了した。素材株が安い。食品飲料株、金融株、医薬品株、エネルギー株、海運株なども売られた。半面、公益株は高い。自動車株、半導体株、メディア関連株も買われた。


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