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2021/05/27 13:26

香港前場:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 27日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比87.99ポイント(0.30%)安の29078.02ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が45.03ポイント(0.41%)安の10810.55ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は923億5700万香港ドルとなっている(26日前場は857億3400万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は前日まで急ピッチに上昇し、足もとでは約1カ月ぶりに心理的節目の29000ポイント台を回復していた。もっとも、下値は限定的。新型コロナウイルスのワクチン接種が中国本土や米国などで進む中、経済活動の早期正常化期待が続いている。人民元相場の先高観も強まる状況。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元高方向に設定した。上海外国為替市場でも今種に入り元高が加速し、約3年ぶりの水準で推移している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土大手行の中国銀行(3988/HK)が6.7%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.8%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が2.6%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国不動産の一角が安い。中国恒大集団(3333/HK)が2.6%、碧桂園HD(2007/HK)が2.0%、龍湖集団HD(960/HK)が1.0%ずつ下落した。
 香港に拠点を置く消費関連銘柄の一角もさえない。優品360HD(2360/HK)が3.1%安、卓悦HD(ボンジュール・ホールディングス:653/HK)が2.0%安、CEC国際HD(CECインターナショナル・ホールディングス:759/HK)が1.3%安、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が1.1%安で前場取引を終えた。
 半面、半導体セクターは高い。晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が17.4%、華虹半導体(1347/HK)が6.9%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.0%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.7%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.0%ずつ上昇した。半導体生産能力で世界をリードする台湾で新型コロナウイルス感染が拡大する中、生産能力ひっ迫の観測が流れている。
 海運・港湾セクターもしっかり。東方海外(316/HK)が3.0%高、太平洋航運集団(2343/HK)が2.2%高、中遠海運HD(1919/HK)が0.9%高、大連港(2880/HK)が1.3%高、招商局港口HD(144/HK)が1.1%高で引けた。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3599.81ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が高い。不動産株、消費関連株、海運株、インフラ関連株なども買われた。半面、金融株は安い。素材株、医薬品株、空運株も売られた。




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