2020/12/28 13:44
香港前場:ハンセン0.02%高で続伸、上海総合は0.3%上昇
クリスマス連休明け28日前場の香港マーケットはまちまち。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比4.64ポイント(0.02%)高の26386.56ポイントと小幅ながら3日続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は68.68ポイント(0.66%)安の10361.85ポイントと続落した。前場の売買代金は1048億5900万香港ドルとなっている(半日立会の24日は979億8600万香港ドル)。
中国経済の持ち直しが好感された。国家統計局が27日公表した11月の全国工業企業利益は15.5%増。10月に記録した3年ぶりの高い伸び(28.2%増)からは鈍化したものの、依然として2ケタ成長を続けている。また、中国の第14次5カ年計画(2021〜25年)が来年スタートするとあって、経済支援策に対する期待感も持続した。ただ、全体として上値は重い。欧州や米国で新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからないことや、中国当局のネット企業に対する監督強化が懸念材料となった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が5.2%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.9%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.6%高と上げが目立った。薬明生物技術は最高値を更新している。
セクター別では、中国の銀行・保険が高い。中国工商銀行(1398/HK)が3.1%、中国農業銀行(1288/HK)が2.9%、交通銀行(3328/HK)が2.5%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.4%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.2%ずつ上昇した。
非鉄やレアアースなどの銘柄群も急伸。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が15.6%高、金川集団国際資源(2362/HK)が7.4%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.5%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が3.9%高、江西銅業(358/HK)が3.7%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.0%高と値を上げた。江西カン鋒リ業は連日で最高値を更新している。
海上輸送やコンテナリース・生産など海運関連もしっかり。中遠海運HD(1919/HK)が11.0%高、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が4.9%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.3%高、太平洋航運集団(2343/HK)が2.1%高、中遠海運発展(2866/HK)が4.9%高、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が2.1%高と買われた。東方海外は最高値を切り上げている。
半面、大手ネット株の売りで「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は3.3%安と大幅続落。約3週ぶりの安値水準に落ち込んだ。電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が7.0%安と急落。中国の市場監督当局はアリババに対し、独占禁止法違反容疑を調査した。また、中国人民銀行(中央銀行)など金融当局は26日、アリババ傘下のアント・グループを聴取し、企業統治の不備などを指摘している。
他の構成銘柄では、アリババ傘下で医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が10.6%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.3%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.8%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.3%安などで引けた。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.30%高の3406.69ポイントで前場取引を終えた。消費関連株が高い。自動車株、素材株、海運株、銀行株なども買われた。半面、医薬品株は安い。ハイテク株、不動産株、インフラ関連株、公益株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済の持ち直しが好感された。国家統計局が27日公表した11月の全国工業企業利益は15.5%増。10月に記録した3年ぶりの高い伸び(28.2%増)からは鈍化したものの、依然として2ケタ成長を続けている。また、中国の第14次5カ年計画(2021〜25年)が来年スタートするとあって、経済支援策に対する期待感も持続した。ただ、全体として上値は重い。欧州や米国で新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからないことや、中国当局のネット企業に対する監督強化が懸念材料となった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が5.2%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.9%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.6%高と上げが目立った。薬明生物技術は最高値を更新している。
セクター別では、中国の銀行・保険が高い。中国工商銀行(1398/HK)が3.1%、中国農業銀行(1288/HK)が2.9%、交通銀行(3328/HK)が2.5%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.4%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.2%ずつ上昇した。
非鉄やレアアースなどの銘柄群も急伸。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が15.6%高、金川集団国際資源(2362/HK)が7.4%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.5%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が3.9%高、江西銅業(358/HK)が3.7%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.0%高と値を上げた。江西カン鋒リ業は連日で最高値を更新している。
海上輸送やコンテナリース・生産など海運関連もしっかり。中遠海運HD(1919/HK)が11.0%高、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が4.9%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.3%高、太平洋航運集団(2343/HK)が2.1%高、中遠海運発展(2866/HK)が4.9%高、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が2.1%高と買われた。東方海外は最高値を切り上げている。
半面、大手ネット株の売りで「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は3.3%安と大幅続落。約3週ぶりの安値水準に落ち込んだ。電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が7.0%安と急落。中国の市場監督当局はアリババに対し、独占禁止法違反容疑を調査した。また、中国人民銀行(中央銀行)など金融当局は26日、アリババ傘下のアント・グループを聴取し、企業統治の不備などを指摘している。
他の構成銘柄では、アリババ傘下で医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が10.6%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.3%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.8%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.3%安などで引けた。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.30%高の3406.69ポイントで前場取引を終えた。消費関連株が高い。自動車株、素材株、海運株、銀行株なども買われた。半面、医薬品株は安い。ハイテク株、不動産株、インフラ関連株、公益株も売られた。
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