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2018/07/06 13:50

香港前場:ハンセン0.5%安で4日続落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 6日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比135.20ポイント(0.48%)安の28046.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.28ポイント(0.65%)安の10538.78ポイントとそろって4日続落した。半日の売買代金は448億5200万香港ドルとなっている(5日前場の売買代金は419億100万香港ドル)。
 本土株安が嫌気。上海総合指数は前場で一時、約2年4カ月ぶりに節目の2700ポイントを割り込んだ(前引けは2724.70ポイント)。人民元安も逆風。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を2日ぶりに元安・ドル高の水準に設定した。上海外国為替市場では、急速に元安が進んでいる。米中間の関税応酬も気がかり。トランプ米大統領は5日、予定通り6日午前零時1分(米東部時間、日本時間同日午後1時1分)に中国製品に対する25%追加関税を発動すると明言。これに応酬し、中国は同規模の報復関税を課す方針だ。香港の前引け後に、米国は追加関税を発動。これを受けた中国商務部は、「米国の追加関税に報復せざるを得ない」とコメントした。
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が1.9%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が1.8%安、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が1.6%安と下げが目立った。時価総額上位の金融株や、ネット株なども売られている。本土系不動産会社に関しては、人民元安もマイナス。ドル建て債券を多く発行しているため、実質負担が増すとの懸念が強まっている。
 海運セクターもさえない。中遠海運発展(2866/HK)が2.5%安、中外運航運(368/HK)が1.5%安、太平洋航運集団(2343/HK)と中遠海運能源運輸(1138/HK)がそろって1.4%安で引けた。
 非鉄セクターも安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.7%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.8%、江西銅業(358/HK)が2.4%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.0%ずつ値を下げた。
 本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%安の2724.70ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が安い。資源・素材株、銀行株、運輸株、自動車株なども売られた。



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