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2020/10/20 13:37

香港前場:ハンセン0.1%安で3日ぶり反落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比21.92ポイント(0.09%)安の24520.34ポイントと3日ぶりに反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は8.26ポイント(0.08%)高の9986.42ポイントと3日続伸した。半日の売買代金は554億3000万香港ドルに縮小している(19日前場は728億7800万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。欧米で新型コロナウイルス感染が再拡大するなか、経済活動の停滞が中国輸出の縮小につながると懸念された。ただ、下値は限定的。中国の重要会議である第19期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)の開催を来週26日に控え、政策期待も高まっている。ハンセン指数はプラス圏で推移する場面もみられた。なお、中国人民銀行(中央銀行)が朝方公表した銀行貸し出しの新たな指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は、予想通り6カ月連続で据え置かれた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、足もとで買いが続いていた中国の銀行がさえない。中国農業銀行(1288/HK)が2.5%安、中国民生銀行(1988/HK)が1.8%安、中国銀行(3988/HK)が1.6%安、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が1.2%安とそろって反落した。
 本土系不動産セクターも売られる。中国恒大集団(3333/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって2.4%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.3%安、融創中国HD(1918/HK)が1.2%安で引けた。
 他の個別株動向では、発電大手の華能国際電力(902/HK)が2.0%安。今年第3四半期(7〜9月)の国内売電量が前年同期比0.8%増にとどまり、増加率が前四半期の5.4%から鈍化したことが売り材料視された。
 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角はしっかり。インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が4.7%高、電子書籍ストア運営の閲文集団(チャイナ・リテラチュア:772/HK)が2.7%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%高、半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.7%高、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.1%高など。このほか、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が0.6%高の299.00香港ドルに上昇し、上場来高値を更新している(株価は一時300香港ドルを超過)。ハンセン科技指数は0.6%高と反発した。
 このほか、決算動向を手がかりにした物色もみられる。ゼネコン大手の中国建築国際集団(3311/HK)が4.6%高。同社が発表した1〜9月期の業績は、営業利益が13%増加した。産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が2.5%高。1〜9月期の純利益は52.1%拡大した。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の3308.31ポイントで前場の取引を終えた。金融株が安い。不動産株、ハイテク株、エネルギー株、素材株なども売られた。半面、自動車株は高い。消費関連株の一角も買われた。



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