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2020/12/16 13:40

香港前場:ハンセン0.8%高で反発、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 16日前場の香港マーケットは値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比215.58ポイント(0.82%)高の26422.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.40ポイント(0.74%)高の10476.96ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は705億3300万香港ドルとなっている(15日前場は752億4800万香港ドル)。
 内外の政策期待が支え。米国では、難航している追加経済対策案の与野党協議に関し、近くまとまるとの見方が広がった。中国では、中国共産党・政府が今週、翌年の経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」を開催する見通し。積極的な財政政策方針が維持されるとの見込みだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が4.2%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が4.0%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.5%高と上げが目立った。
 セクター別では、通信キャリアや通信設備・工事など5Gネットワーク関連が高い。上記した中国聯通のほか、中国電信(728/HK)が1.9%、中国移動(941/HK)が1.5%、中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が2.6%、京信通信系統HD(2342/HK)が2.3%、中国通信服務(552/HK)が2.2%ずつ上昇した。中国メディアは15日、中国国内の携帯電話市場で、11月の5Gスマートフォン出荷数が2013万台に上り、過去最高を記録したと報じている。
 医薬品セクターの一角もしっかり。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.3%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が3.9%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.6%高、康哲薬業HD(867/HK)が2.4%高、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.4%高で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、電動自転車向けバッテリー中国大手の天能動力国際(819/HK)が15.1%高と急伸。子会社のスピンオフ計画が進展したことを好感する。同社は15日、バッテリー生産子会社を上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」に分離上場させる計画について、中国証券監督管理委員会(証監会)の上場登録承認をこの日に取り付けたと報告した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3373.16ポイントで前場の取引を終えた。食品飲料株が高い。エネルギー株、銀行・保険株、素材株、インフラ関連株、運輸株、医薬品株、公益株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。自動車株、不動産株、証券株も売られた。




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