2018/07/09 17:42
香港大引:ハンセン1.3%高で続伸、新規上場の小米集団は1.2%安
週明け9日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比372.88ポイント(1.32%)高の28688.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が145.73ポイント(1.37%)高の10768.35ポイントとそろって続伸した。売買代金は986億6500万香港ドルと低水準が続いている(6日の売買代金は984億8700万香港ドル)。
投資家のリスク選好が強まる流れ。米雇用統計の結果を受けて、先週末の米株が続伸したことを好感している。6月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想以上に増え、米経済の力強さが確認された。また、米国と中国が6日、予想通り互いに追加関税を発動するなか、いったんの悪材料出尽くしが意識されている。
ハンセン指数の構成銘柄は、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.1%高、同じくカジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.3%高、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が4.6%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.2%高と上げが目立った。時価総額上位の金融株やネット株、通信株、石油・石炭株、不動産株なども上昇している。
他の個別株動向では、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が10.8%高と急反発。6日引け後、2018年6月中間期の業績予告を発表し、純利益が前年同期比で大幅に増加するとの見通しを示したことが材料視された。同業の中聯重科(1157/HK)も3.8%高。また、トラックメーカーの中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が7.1%高、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(2338/HK)が4.6%高と買われている。
風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)も6.6%高と急伸。6日引け後に今年6月の営業実績を発表し、発電量が前年同月比で10.9%増加したと報告した。2カ月ぶりのプラス成長が支援材料となっている。
そのほか、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が本日上場し、公募価格比1.2%安で取引を終えた(初値は同2.4%安)。議決権の異なる「種類株」発行企業としては、初の香港上場。各方面の注目を集めていたものの、現地メディアからは、公開価格の割高感、域内金利の上昇などが懸念材料として指摘された。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.47%高の2815.11ポイントで取引を終えた。時価総額上位の金融株が相場をけん引。薬品株や消費関連株、不動産株、自動車株、空運株、資源・素材株など幅広く物色された。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家のリスク選好が強まる流れ。米雇用統計の結果を受けて、先週末の米株が続伸したことを好感している。6月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想以上に増え、米経済の力強さが確認された。また、米国と中国が6日、予想通り互いに追加関税を発動するなか、いったんの悪材料出尽くしが意識されている。
ハンセン指数の構成銘柄は、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.1%高、同じくカジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.3%高、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が4.6%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.2%高と上げが目立った。時価総額上位の金融株やネット株、通信株、石油・石炭株、不動産株なども上昇している。
他の個別株動向では、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が10.8%高と急反発。6日引け後、2018年6月中間期の業績予告を発表し、純利益が前年同期比で大幅に増加するとの見通しを示したことが材料視された。同業の中聯重科(1157/HK)も3.8%高。また、トラックメーカーの中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が7.1%高、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(2338/HK)が4.6%高と買われている。
風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)も6.6%高と急伸。6日引け後に今年6月の営業実績を発表し、発電量が前年同月比で10.9%増加したと報告した。2カ月ぶりのプラス成長が支援材料となっている。
そのほか、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が本日上場し、公募価格比1.2%安で取引を終えた(初値は同2.4%安)。議決権の異なる「種類株」発行企業としては、初の香港上場。各方面の注目を集めていたものの、現地メディアからは、公開価格の割高感、域内金利の上昇などが懸念材料として指摘された。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.47%高の2815.11ポイントで取引を終えた。時価総額上位の金融株が相場をけん引。薬品株や消費関連株、不動産株、自動車株、空運株、資源・素材株など幅広く物色された。
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