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2021/02/23 13:33

香港前場:ハンセン1.5%高で反発、上海総合0.3%上昇 無料記事

 23日前場の香港マーケットは値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比449.37ポイント(1.48%)高の30769.20ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.35ポイント(0.49%)高の11952.03ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は1493億800万香港ドルとなっている(22日の前場は1463億8900万香港ドル)。
 経済正常化の期待が相場を支える流れ。新型コロナウイルスを巡っては、中国全土で感染リスクレベル「中」「高」の地域がゼロとなった。また、米国や英国など主要国でも、新規感染者が減少傾向をたどり、ワクチン接種も進んでいる。行動規制も徐々に緩和される状況だ。昨夜の米ハイテク株安などを嫌気した売りが先行したものの、下値は堅く、指数はほどなくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 中国の金融セクターが相場をけん引。招商銀行(3968/HK)が5.6%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.7%高、中国建設銀行(939/HK)が2.4%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.9%高、中国平安保険(2318/HK)が2.1%高、中国人寿保険(2628/HK)が1.6%高で前場取引を終えた。
 非鉄(レアアース)や石炭・石油の資源関連もしっかり。五鉱資源(1208/HK)が11.6%高、金川集団国際資源(2362/HK)が6.3%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.9%高、江西銅業(358/HK)が4.4%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.6%高、中国中煤能源(1898/HK)が3.9%高、エン州煤業(1171/HK)が2.5%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.8%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.3%高とそろって続伸した。洛陽モリブデンは上場来高値を連日で更新している。非鉄や原油の市況高が好感された。
 経済活動正常化を見越し、旅行やカジノなどレジャー関連も物色される。旅行では、中国3大エアラインの中国南方航空(1055/HK)が10.5%高、中国国際航空(753/HK)が10.2%高、中国東方航空(670/HK)が6.0%高、香港フラッグキャリアの国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が5.3%高、ツアー会社や旅行予約サイトの東瀛遊HD(EGLホールディングス:6882/HK)が13.1%高、縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)が8.3%高、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が7.6%高。カジノでは、
銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が11.2%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が10.0%高、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が9.5%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が8.1%高と値を上げた。
 半面、「ニューエコノミー」関連の一角はさえない。ITやハイテクで構成されるハンセン科技指数は0.6%安と4日続落している。構成銘柄では、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.9%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.4%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.6%安などと下げが目立った。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%高の3654.77ポイントで前場の取引を終了した。銀行・保険株が上げを主導する。食品飲料株、運輸株、公益株、エネルギー株、インフラ関連株なども買われた。半面。医薬品株は安い。ハイテク株、自動車株、不動産株、証券株も売られた。


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