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2018/07/11 13:36

香港前場:ハンセン1.4%安で続落、上海総合は1.9%下落 無料記事

 11日の香港マーケットは大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比412.53ポイント(1.44%)安の28269.72ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が187.52ポイント(1.73%)安の10637.45ポイントと4日ぶりに反落した。半日の売買代金は556億1200万香港ドルとなっている(10日前場の売買代金は528億1600万香港ドル)。
 米中貿易戦争の警戒感が強まる流れ。トランプ米政権は朝方(日本時間)、新たに10%の追加関税を課す中国製品2000億米ドル相当の対象リストを公表した。米政権はこれ以前に、中国の知的財産権侵害に対抗するとして500億米ドル相当の中国製品に25%の追加関税を課すことを決定(うち340億米ドル分は7月6日に発動)。中国側も同規模の報復措置を打ち出している。米政権は中国側の対抗姿勢に対し、一段の強硬策をとった格好だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.7%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が3.9%安、政府系発電の華潤電力HD(836/HK)が3.0%安と下げが目立った。
 本土系金融セクターも安い。新華人寿保険(1336/HK)が4.0%、衆安在線財産保険(6060/HK)が3.4%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.0%、中国銀河証券(6881/HK)が2.8%、招商銀行(3968/HK)が2.7%ずつ値を下げた。
 運輸セクターもさえない。中国南方航空(チャイナ・サザーン・エアラインズ:1055/HK)が5.0%安、中国国際航空(753/HK)が4.1%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.9%安、中遠海運HD(1919/HK)が2.7%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.5%安で引けた。
 半面、他の個別株動向では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が1.1%高と反発。同社のジェネリック降圧薬が「一致性評価」を取得するなか、年内発売の期待が強まっている。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.87%安の2774.78ポイントで前場の取引を終えた。ほぼ全面安。ハイテク関連株や不動産株、資源・素材株、金融株などに売りが目立っている。


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