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2021/04/20 13:43

香港前場:ハンセンは0.4ポイント安、上海総合は10ポイント上昇 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比0.42ポイント(0.00%)安の29105.73ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が11.52ポイント(0.10%)安の11081.43ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は1321億1900万香港ドルに拡大している(19日前場は835億5100万香港ドル)。
 米中対立の警戒感が漂う流れ。習近平・国家主席は国際的経済会議の「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」で20日、オンラインで基調演説し、「一国が設定した規則を他国に適用すべきではない」と述べ、対中圧力を強める米国をけん制した。もつとも、下値は限定的。本土株高をにらみながら、ハンセン指数はプラス圏で推移する場面もみられた。経済対策の期待感が強まっている。国家発展改革委員会(発改委)の報道官は19日の定例記者会見で、「中国経済は安定的に回復している」と説明した上で、不確定要素が大きだけに、経済面の支援を継続していく姿勢を強調した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.5%安、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.2%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)と小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)がそろって1.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車がさえない。広州汽車集団(2238/HK)が3.2%安、北京汽車(1958/HK)が1.8%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.5%安、東風汽車集団(489/HK)が1.2%安、長城汽車(2333/HK)が0.6%安で引けた。
 半面、中国不動産セクターは高い。雅居楽集団HD(3383/HK)が1.9%、融創中国HD(1918/HK)が1.4%、合景泰富集団HD(1813/HK)が1.2%、中国金茂HD(817/HK)が1.0%、中国海外発展(688/HK)が0.9%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が3.7%高と続伸し、連日で上場来高値を更新。同社は昨日引け後、第1四半期(1〜3月)の小売販売額が前年同期比で大幅に増加したことを明らかにした。また、上述した発改委の報道官は、5月10日から消費刺激の「2021年中国ブランド・キャンペーン」を実施すると述べている。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の3487.60ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。医薬品株、素材株、半導体株、公益株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。金融株、不動産株も売られた。



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