2021/01/21 13:38
香港前場:ハンセン0.2%高で6日続伸、上海総合は1.3%上昇
21日前場の香港マーケットはまちまち。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比49.72ポイント(0.17%)高の30012.19ポイントと6日続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.86ポイント(0.02%)安の11947.49ポイントと6日ぶりに反落した。半日の売買代金は1481億9200万香港ドルとなっている(20日の前場は1588億8000万香港ドル)。
内外株高が相場を支える流れ。昨夜の米株市場では、バイデン新政権が大型経済対策を速やかに打ち出すとの見方が強まり、主要3指数がそろって史上最高値を更新した。中国でも経済政策に対する期待感が続き、主要指標の上海総合指数は1.3%高と続伸した(約5年1カ月ぶりの高値水準)。
ただ、上値は重い。売り圧力が高まっている。ハンセン指数は今年に入ってからの上げ足が速く、本日は2019年5月以来、約1年8カ月ぶりに心理的節目の30000ポイントを突破した。いったんの達成感も意識されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.6%高、金融大手グループのHSBC(5/HK)が2.5%高、香港域内大手行の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が2.2%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.1%高と上げが目立っている。
セクター別では、中国の医薬品が高い。上記した中国生物製薬のほか、四環医薬HD集団(460/HK)が34.9%、康哲薬業HD(867/HK)が3.3%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.9%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が2.4%ずつ上昇した。
レアアース・非鉄セクターも急伸。中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が62.0%高、五鉱資源(ミンメタルズ・リソーシズ:1208/HK)が14.0%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.4%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.7%高、江西銅業(358/HK)が4.3%高で引けた。中国では、レアアースの価格が再び動意付いている。当局が「希土管理条例」の草案を発表する中、実施されれば需給がさらに引き締まるとの観測が流れた。
農業関連セクターも物色される。肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が5.1%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が4.2%高、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が1.7%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。
半面、自動車セクターは安い。長城汽車(2333/HK)が3.6%、広州汽車集団(2238/HK)が2.6%、吉利汽車HD(175/HK)が1.2%、北京汽車(1958/HK)が1.0%ずつ下落した。足もとの自動車販売低迷を嫌気。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が20日に発表した週間データによると、1月第2週(11〜17日)の1日当たり乗用車小売台数は前年同期比で25%減小した。減少率は第1週(1〜10日)の7%から拡大している。
中国の不動産セクターもさえない。中国金茂HD(817/HK)が4.5%安、中国海外発展(688/HK)が2.3%安、万科企業(2202/HK)が1.9%安、華潤置地(1109/HK)が1.6%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.30%高の3629.61ポイントで前場の取引を終了した。素材株が高い。食品飲料株、自動車株、医薬品株、ハイテク株、金融株、海運株、インフラ関連株など幅広く買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外株高が相場を支える流れ。昨夜の米株市場では、バイデン新政権が大型経済対策を速やかに打ち出すとの見方が強まり、主要3指数がそろって史上最高値を更新した。中国でも経済政策に対する期待感が続き、主要指標の上海総合指数は1.3%高と続伸した(約5年1カ月ぶりの高値水準)。
ただ、上値は重い。売り圧力が高まっている。ハンセン指数は今年に入ってからの上げ足が速く、本日は2019年5月以来、約1年8カ月ぶりに心理的節目の30000ポイントを突破した。いったんの達成感も意識されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.6%高、金融大手グループのHSBC(5/HK)が2.5%高、香港域内大手行の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が2.2%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.1%高と上げが目立っている。
セクター別では、中国の医薬品が高い。上記した中国生物製薬のほか、四環医薬HD集団(460/HK)が34.9%、康哲薬業HD(867/HK)が3.3%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.9%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が2.4%ずつ上昇した。
レアアース・非鉄セクターも急伸。中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が62.0%高、五鉱資源(ミンメタルズ・リソーシズ:1208/HK)が14.0%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.4%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.7%高、江西銅業(358/HK)が4.3%高で引けた。中国では、レアアースの価格が再び動意付いている。当局が「希土管理条例」の草案を発表する中、実施されれば需給がさらに引き締まるとの観測が流れた。
農業関連セクターも物色される。肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が5.1%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が4.2%高、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が1.7%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。
半面、自動車セクターは安い。長城汽車(2333/HK)が3.6%、広州汽車集団(2238/HK)が2.6%、吉利汽車HD(175/HK)が1.2%、北京汽車(1958/HK)が1.0%ずつ下落した。足もとの自動車販売低迷を嫌気。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が20日に発表した週間データによると、1月第2週(11〜17日)の1日当たり乗用車小売台数は前年同期比で25%減小した。減少率は第1週(1〜10日)の7%から拡大している。
中国の不動産セクターもさえない。中国金茂HD(817/HK)が4.5%安、中国海外発展(688/HK)が2.3%安、万科企業(2202/HK)が1.9%安、華潤置地(1109/HK)が1.6%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.30%高の3629.61ポイントで前場の取引を終了した。素材株が高い。食品飲料株、自動車株、医薬品株、ハイテク株、金融株、海運株、インフラ関連株など幅広く買われた。
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