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2021/05/26 13:37

香港前場:ハンセン0.7%高で続伸、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比206.32ポイント(0.71%)高の29117.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が56.66ポイント(0.52%)高の10849.29ポイントとそろって続伸。ハンセン指数は約1カ月ぶりに、心理的節目の29000ポイント台を回復した。半日の売買代金は857億3400万香港ドルとなっている(25日前場は852億5900万香港ドル)。
 人民元高の進行が追い風。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元高方向に設定した。人民元の対米ドル相場は昨日、約3年ぶりの元高水準を記録し、この日も小じっかりで推移している。中国景気の回復を背景に、ブローカー各社は元高がさらに進むと予想。海外マネーの本土流入が期待されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が4.7%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.4%高、同じくカジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.1%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.0%高と上げが目立った。カジノ関連に関しては、旅客の回復が引き続き手がかり。マカオ政府の最新データによると、4月の入境旅客数は前年同期の72倍に急拡大したという。
 セクター別では、中国の不動産が高い。中国恒大集団(3333/HK)が2.4%、融創中国HD(1918/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって2.1%、中国海外発展(688/HK)が1.7%、万科企業(2202/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 中国の銀行セクターもしっかり。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.9%高、招商銀行(3968/HK)が1.4%高、中国建設銀行(939/HK)が1.1%高で前場取引を終えている。招商銀株は上場来高値を更新した。
 自動車関連セクターの一角も物色される。自動車向け小型モーター世界大手の徳昌電機HD(ジョンソン・エレクトリック・ホールディングス:179/HK)が2.2%高、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)が1.3%高、乗用車や商用車メーカーの長城汽車(2333/HK)が6.1%高、中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が2.3%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.8%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.1%高で引けた。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の3591.68ポイントで前場取引を終了した。不動産株が高い。金融株、資源・素材株、医薬品株、自動車株、公益株、防衛関連株なども買われた。半面、食品飲料株は安い。ハイテク株、運輸株も売られた。



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