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2020/12/16 17:54

香港大引:ハンセン1.0%高で反発、アップル関連の瑞声3.0%上昇 無料記事

 16日の香港マーケットは値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比253.00ポイント(0.97%)高の26460.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が62.34ポイント(0.60%)高の10461.90ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1290億3900万香港ドルに縮小している(15日は1440億700万香港ドル)。
 内外の政策期待が支え。米国では、難航している追加経済対策案の与野党協議に関し、近くまとまるとの見方が広がった。中国共産党・政府が今週、翌年の経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」を開催する見通し。積極的な財政政策方針を堅持するとみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が5.1%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.0%高、不動産開発大手の恒隆地産(101/HK)が2.9%高と上げが目立った。瑞声科技については、米アップルがスマートフォン「iPhone」の大幅増産を計画しているもよう――と15日報じられたことが引き続き手がかり。同社はiPhone部品を供給している。
 セクター別では、医薬品が高い。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が8.5%、上海復星医薬集団(2196/HK)が8.0%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が4.2%、中国生物製薬(1177/HK)が2.4%、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が2.1%、康哲薬業HD(867/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 通信キャリアや通信設備・工事など5Gネットワーク関連も物色される。中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)と中国電信(728/HK)がそろって1.9%高、中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が2.6%高、京信通信系統HD(2342/HK)が1.8%高、中国通信服務(552/HK)が1.7%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.6%高で引けた。中国メディアは15日、中国国内の携帯電話市場で、11月の5Gスマートフォン出荷数が2013万台に上り、過去最高を記録したと報じている。
 他の個別株動向では、電動自転車向けバッテリー中国大手の天能動力国際(819/HK)が16.9%高と急伸。子会社のスピンオフ計画が進展したことを好感する。同社は15日、バッテリー生産子会社を上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」に分離上場させる計画について、中国証券監督管理委員会(証監会)の上場登録承認をこの日に取り付けたと報告した。
 一方、本土マーケットは小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%安の3366.98ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。自動車株、不動産株、素材株、銀行・証券株なども売られた。半面、消費関連株は高い。医薬品株、運輸株、証券株、公益株、インフラ建設関連株の一角も買われた。


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