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2021/04/15 13:27

香港前場:ハンセン1.0%安で3日ぶり反落、上海総合は1.2%下落 無料記事

 15日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比276.93ポイント(0.96%)安の28623.90ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も168.16ポイント(1.53%)安の10831.14ポイントと反落した。半日の売買代金は683億9500万香港ドルとなっている(14日前場は767億7900万香港ドル)。
 指標発表前に買いが手控えられる流れ。あす16日の取引時間中に、1〜3月の中国GDP成長率や3月の各種経済指標(小売売上高や鉱工業生産など)が公表される。足もとで報告された経済指標が強弱感の分かれる結果だったこともあり、内容を見極めたいとするスタンスが強まっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.3%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が2.6%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、医薬品が安い。上記した薬明生物技術のほか、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が6.2%、四環医薬HD集団(460/HK)が3.5%、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.8%ずつ下落した。バイオ医薬の康希諾に関しては、自社開発した新型コロナウイルスワクチンの動向が引き続き不安視されている。同じ技術を使ったジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンについては、接種後に血栓が生じる事例が相次ぎ、米当局は接種中断を勧告した。康希諾は14日、J&J製ワクチンなどとの違いを説明し、これまでの接種で重篤な副反応はみられないと強調したものの、売りに歯止めはかかっていない(14日は7.7%安)。中国当局は2月下旬に、カンシノ製ワクチンの一般販売を承認している。
 中国金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が2.1%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.6%安、中国建設銀行(939/HK)が1.5%安、中国人寿保険(2628/HK)と中国平安保険(2318/HK)がそろって2.0%安で引けた。銀行株については、中国人民銀行(中央銀行)が年内に、国内の全4024行を対象とするストレステストを実施することが引き続き重しとなっている。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%安の3376.30ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。公益株、金融株、医薬品株、素材株、インフラ関連株、素材株、ハイテク株なども売られた。



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