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2021/04/13 13:40

香港前場:ハンセン1.0%高で3日ぶり反発、上海総合はほぼ横ばい 無料記事

 13日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比274.25ポイント(0.96%)高の28727.53ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が68.26ポイント(0.63%)高の10943.09ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は722億4800万香港ドルにやや縮小している(12日前場は902億2700万香港ドル)。
 景気先行きが楽観される流れ。新型コロナウイルスのワクチン接種が中国や米国で加速する中、経済活動の正常化が早まると期待されている。また香港政府は12日、コロナワクチンの接種状況に応じて、外食規制を段階的に緩和する「疫苗気泡(ワクチンバブル)」の導入方針を明らかにした。域内のワクチン接種率を引き上げる狙いがある。取引時間中に公表された今年3月の中国貿易統計では、輸出の伸びがやや予想を下回ったものの、輸入は大幅に予想を上回り、内需の堅調さが連想された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が6.7%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.6%高、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が3.9%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.7%高と上げが目立った。
 セクター別では、香港の消費関連が高い。化粧品製造販売の卓悦HD(ボンジュール・ホールディングス:653/HK)が4.2%、輸入食品小売チェーン「759阿信屋」を傘下に置くCEC国際HD(CECインターナショナル・ホールディングス:759/HK)が3.8%、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が2.5%、化粧品販売店チェーンの莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が2.2%ずつ上昇した。周大福珠宝に関しては、今年1〜3月期の売上高が前年同期比で153%増加したことも材料視されている。
 スポーツ用品や家電、酒造など中国の消費関連もしっかり。安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が3.6%高、李寧(リーニン:2331/HK)が1.8%高、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が2.3%高、海信家電集団(921/HK)が1.6%高、華潤ビールHD(291/HK)が5.4%高、青島ビール(168/HK)が5.3%高と値を上げた。
 そのほか、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.6%高と続伸。悪材料の出尽くし感が広がっている。中国人民銀行(中央銀行)は12日、アリババ傘下の金融サービス会社、マ蟻集団(アント・グループ)に対して再度行政指導したと発表した。また、国家市場監督管理総局は10日、アリババのプラットフォームが独占禁止法に違反したとして182億2800万人民元(約3000億円)の罰金を科している(独占禁止法違反の過去最高罰金)。
 一方、本土マーケットはほぼ横ばい。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%安の3412.68ポイントで取引を終了した。金融株が安い。資源・素材株、公益株、インフラ関連株なども売られた。半面、消費関連株は高い。医薬品株、ハイテク株も買われた。



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