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2021/05/11 16:42

中国大引:上海総合0.4%高で続伸、消費関連と不動産に買い 無料記事

 11日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比13.85ポイント(0.40%)高の3441.85ポイントと続伸している(上海A株指数は0.40%高の3607.53ポイント)。
 過度のインフレ懸念が後退する流れ。朝方公表された4月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で0.9%上昇し、前月実績(プラス0.4%)を上回ったものの、市場予想(プラス1.0%)は下回った。高騰が続いていた金属など商品相場が下落に転じたことも、関連銘柄にとっては逆風だが、インフレ高進の不安を和らげることにつながっている。金利上昇の圧力もひとまず薄らいだ。資源・素材株などの売りで指数は安く始まったものの、下値は堅く、中盤からプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、小売や食品飲料など消費関連の上げが目立つ。スーパーマーケットチェーンの上海百聯集団(600827/SH)が8.2%高、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が5.3%高、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.3%高、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.3%高で引けた。
 不動産株も高い。格力地産(600185/SH)が3.5%、緑地控股(600606/SH)が3.0%、華夏幸福(600340/SH)が2.5%ずつ上昇した。医薬品株、金融株、発電株、貿易関連株なども買われている。
 半面、非鉄や鉄鋼の素材株は安い。洛陽モリブデン(603993/SH)が5.4%、江西銅業(600362/SH)が5.2%、宝山鋼鉄(600019/SH)が4.5%ずつ下落した。石炭・石油株や産金株、半導体株、海運株、自動車株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.71ポイント(0.28%)高の250.13ポイント、深センB株指数が1.40ポイント(0.12%)高の1144.71ポイントで終了した。



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