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2020/12/29 13:25

香港前場:ハンセン1.1%高で反発、上海総合は0.3%下落 無料記事

 29日前場の香港マーケットは値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比275.99ポイント(1.05%)高の26590.62ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が149.04ポイント(1.45%)高の10460.52ポイントと3日ぶりに反発した。前場の売買代金は782億7900万香港ドルに縮小している(28日は1048億5900万香港ドル)。
 海外株高を好感する流れ。昨夜は米株市場でNYダウとナスダック指数、S&P500指数がそろって史上最高値を更新し、欧州株市場では独DAX指数が最高値を切り上げた。トランプ米大統領は27日、一度は拒否していた新型コロナウイルス禍に対処する9000億米ドル規模の追加経済対策法案と2021年度(20年10月〜21年9月)歳出法案に一転して署名。政府機関の閉鎖が避けられたうえ、景気の下支えも意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ネット企業に対する規制強化を嫌気し、前日に急落した「ニューエコノミー」関連の「ATMX」銘柄に買いが先行。阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が6.0%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.1%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.9%高、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.7%高で引けた。小米集団は上場来高値を更新している。ITやハイテクで構成されるハンセン科技指数は3.3%高と3日ぶりに急反発し、他の指数をアウトパフォームした。
 セクター別では、中国の証券が高い。中信証券(6030/HK)が2.0%、華泰証券(6886/HK)が1.9%、中信建投証券(6066/HK)が1.6%、国聯証券(1456/HK)が1.4%ずつ上昇した。
 空運関連セクターも物色される。中国3大エアラインの中国南方航空(1055/HK)が3.1%高、中国東方航空(670/HK)が2.1%高、中国国際航空(753/HK)が2.0%高、航空情報システム大手の中国民航信息網絡(トラベルスカイ・テクノロジー:696/HK)が2.6%高で前場取引を終えた。
 半導体や通信設備・工事の銘柄群もしっかり。上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.7%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.2%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が6.5%高、京信通信系統HD(2342/HK)が3.9%高と値を上げた。
 半面、非鉄セクターはさえない。江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が7.5%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.1%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.2%安、江西銅業(358/HK)が2.1%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.2%安とそろって反落した。この日の上海商品取引所では、アルミや銅などの先物が安く推移している。江西カン鋒リ業は28日まで、連日で最高値を更新していた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の3386.14ポイントで前場の取引を終了した。非鉄や鉄鋼の素材株が安い。産金株、発電株、医薬品株、自動車株、食品飲料株なども売られた。半面、証券株は高い。不動産株、運輸株、ハイテク株、保険株も買われた。



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