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2021/02/01 13:32

香港前場:ハンセン1.9%高で5日ぶり反発、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 週明け1日前場の香港マーケットは値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比538.90ポイント(1.91%)高の28822.61ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が224.53ポイント(2.00%)高の11433.31ポイントとそろって5日ぶりに反発する。「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数も3.6%高と急反発した。半日の売買代金は1105億7700万香港ドルとなっている(1月29日の前場は1203億6300万香港ドル)。
 中国人民銀行(中央銀行)の資金供給が好感される流れ。人民銀が朝方に実施した公開市場操作(レポ)では、リバースレポ取引により、差引980億人民元の資金が供給された。連日の供給超となる中、短期金利も下落に転じている。また、安く推移していたNYダウ先物がプラスに転じたことも、投資家の買い安心感を誘った。今年1月の中国製造業PMIが下振れしたことを嫌気し、朝方は上値の重い場面がみられたものの、香港の各指数は前引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が9.7%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が7.0%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.1%高と上げが目立った。申洲国際は上場来高値を更新している。
 業種別では、非鉄関連が高い。五鉱資源(1208/HK)が9.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.1%、江西銅業(358/HK)が3.9%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が3.8%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.5%ずつ上昇した。
 医薬品セクターの一角も急伸。緑葉製薬集団(2186/HK)が43.2%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が20.8%高、康哲薬業HD(867/HK)が6.6%高、薬明生物技術(ウーシーバイオロジクス:2269/HK)が4.2%高で前場取引を終えた(康希諾生物は最高値更新)。緑葉製薬に関しては、アジア最大級の投資ファンド、ヒルハウスキャピタルグループにプレミア価格で新株を割り当て、戦略投資家に迎え入れたことが刺激材料となっている。康希諾生物については、開発中コロナワクチンが第3相試験(フェーズ3)で安全性と有効性が確認できたことを材料視した。
 食品飲料や酒造、家電、スポーツ用品の消費関連セクターもしっかり。中国雨潤食品集団(1068/HK)が21.3%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.5%高、青島ビール(168/HK)が5.1%高、華潤ビールHD(291/HK)が4.4%高、TCL電子HD(1070/HK)が8.7%高、海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が4.7%高、海信家電集団(921/HK)が2.7%高、安踏体育用品(2020/HK)が4.2%高、李寧(リーニン:2331/HK)が2.9%高で引けた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.10%高の3486.46ポイントで前場の取引を終了した。素材株が高い。医薬品株、小売株、銀行・保険株、防衛関連株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。海運株、公益株、自動車株、証券株、不動産株、エネルギー株も売られた。


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