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2020/11/02 13:22

香港前場:ハンセン0.9%高で5日ぶり反発、上海総合は0.1%下落 無料記事

 週明け2日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比210.98ポイント(0.88%)高の24318.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が108.45ポイント(1.11%)高の9868.69ポイントとそろって5日ぶりに反発した。半日の売買代金は607億1800万香港ドルとなっている(10月30日前場は663億2200万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は先週10月30日、後場に下げ足を速め2.0%安と急落し、約3週半ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国景気の持ち直しも意識される。週末10月31日に発表された10月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・公表)は51.4となり、前月実績(51.5)をやや下回ったものの、市場予想(51.3)は上回った。また、同時に発表された非製造業PMIは56.2となり、予想(56.0)以上に前月(55.9)から上昇。約7年ぶりの高水準を記録した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が10.4%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が4.0%高、本土大手行の中国建設銀行(939/HK)と乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)がそろって3.7%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の銀行が高い。上記した中国建設銀行のほか、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が6.6%、中国農業銀行(1288/HK)が6.1%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が3.8%、招商銀行(3968/HK)が3.6%、交通銀行(3328/HK)が3.2%、中国工商銀行(1398/HK)が2.8%、中国銀行(3988/HK)が2.5%ずつ上昇した。先週公表された大手行の決算では、1〜9月期の減益と不良債権比率の悪化が目立ったものの、7〜9月期では減益幅が縮小。業績の改善期待が高まった。
 中国の自動車セクターもしっかり。前記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって6.3%高、長城汽車(2333/HK)が5.1%高、東風汽車集団(489/HK)が2.6%高と値を上げた。
 このほか、決算動向を手がかりにした値動きでは、鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.0%急伸。1〜9月期決算は6.3%増益にとどまったものの、7〜9月期では132.9%増益に急拡大している。
 一方、本土マーケットは小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.05%安の3222.91ポイントで前場の取引を終えた。保険株が下げを主導する。医薬品株、運輸株、エネルギー株、証券株、ハイテク株の一角なども売られた。半面、消費関連株は高い。自動車株、公益株、インフラ関連株、不動産株の一角も買われた。



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