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2021/06/02 13:44

香港前場:ハンセン0.5%安で4日ぶり反落、上海総合は0.7%下落 無料記事

 2日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比147.90ポイント(0.50%)安の29320.10ポイントと4日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が45.66ポイント(0.42%)安の10945.09ポイントと3日ぶりにそれぞれ反落した。半日の売買代金は876億2000万香港ドルとなっている(1日前場は816億5200万香港ドル)。
 中国発の新規買い材料に乏しい中で、売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は前日まで3日続伸し、足もとでは約3カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。上海株が高寄り後に下げたことも、投資家心理の重しとなっている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。米中関係の改善期待が高まっている。中国の劉鶴・副首相と米国のイエレン財務長官は2日午前(日本時間)、ビデオ会談を行った。中国国営メディアによれば、米中経済関係の重要性を互いに確認したという。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が2.4%安、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.2%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が2.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、太陽光発電関連が安い。信義光能HD(968/HK)が4.2%、信義能源HD(シンイー・エナジー・ホールディングス:3868/HK)が2.4%、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が1.9%、北京能源国際HD(ベイジン・エナジー・インターナショナル・ホールディング:686/HK)と信義儲電(シンイー・エレクトリック・ストレージ・ホールディングス:8328/HK)がそろって1.8%ずつ下落した。
 鉄鋼やセメントの素材セクターもさえない。重慶鋼鉄(1053/HK)が2.7%安、鞍鋼(347/HK)が1.4%安、中国東方集団HD(581/HK)が1.2%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が0.8%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.8%安、中国建材(3323/HK)が0.8%安で引けた。
 半面、自動車セクターは高い。吉利汽車HD(175/HK)が6.2%、東風汽車集団(489/HK)が4.0%、広州汽車集団(2238/HK)が2.7%、長城汽車(2333/HK)が2.5%ずつ上昇した。
 海運・港湾セクターもしっかり。海豊国際HD(SITCインターナショナル・ホールディングス:1308/HK)が2.3%高、東方海外(316/HK)が1.7%高、太平洋航運集団(2343/HK)が1.0%高、中遠海運港口(1199/HK)が1.9%高、招商局港口HD(144/HK)が1.1%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.65%安の3601.24ポイントで前場取引を終了した。医薬品株が安い。ハイテク株、食品飲料株、金融株、非鉄・鉄鋼株、産金株、海運株、防衛関連株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。自動車株、不動産株も買われた。



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