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2021/11/08 13:51

香港前場:ハンセン0.6%安で続落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 週明け8日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比141.88ポイント(0.57%)安の24728.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.07ポイント(0.52%)安の8774.76ポイントとそろって続落した。売買代金は691億2750万香港ドルとなっている(5日の前場は693億2520万香港ドル)。
 産業締め付けの動きが懸念される流れ。中国でEコマース各社などが11月に実施する「シングルデー(独身の日、双11)」セールに対し、当局が販促行為を規制する新たな通知を発表した。また、北京市では8〜11日にかけて、中国共産党の第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が開かれる。政策動向を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。行動規制強化の警戒感がやや薄らいでいる。中国は今月2日、新型コロナウイルスの新規感染者数が約3カ月ぶりに100人を超えたものの、週末3日間(4〜6日)は大幅に減少した(国内感染は計158人)。(亜州リサーチ編集部)
 ネット株に売りが先行。ハンセン科技指数は1.4%安と他の指数をアンダーパフォームした。関連する構成銘柄では、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が2.9%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.3%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.9%安と値を下げている。EコマースのアリババやJDなどに関しては、上述した当局の規制が売り材料視された。
 医薬品セクターも安い。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が15.3%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が8.3%、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.2%ずつ下落した。
 中国自動車セクターもさえない。小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が4.9%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.0%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.1%安で引けた。
 半面、エアラインや代理店、カジノなどレジャー関連セクターは高い。中国国際航空(753/HK)が10.9%、中国南方航空(1055/HK)が10.5%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が7.0%、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が5.9%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.0%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.0%ずつ上昇した。
 石油や石炭や石油のエネルギーセクターもしっかり。エン州煤業(1171/HK)が3.4%高、中国神華能源(1088/HK)が2.1%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.7%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.10%高の3495.04ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が高い。空運株、自動車株、不動産株なども買われた。半面、医薬品株は安い。発電株、食品飲料株、半導体株、銀行株も売られた。




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