2021/11/16 17:40
香港大引:ハンセン1.3%高で6日続伸、米中会談通過で買い安心感
16日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比322.87ポイント(1.27%)高の25713.78ポイントと6日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が140.21ポイント(1.54%)高の9225.81ポイントと反発した(ハンセン指数は2週半ぶりの高値回復)。売買代金は1310億3690万香港ドルにやや拡大している(15日は1185億9600万香港ドル)。
米中首脳会談通過で買い安心感が広がる流れ。米中首脳会談は16日午前(日本時間)、オンライン形式で始まった。報道によれば、バイデン米大統領は冒頭で、「米中関係は世界にとって非常に重要だ」と発言。習近平・国家主席は「両国は互いを尊重し、平和的に共存・協力すべきだ」と述べた。その後、複数メディアは「会談は無難に通過した」と伝えている。香港の各指数は中盤から上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの上げが目立つ。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が6.0%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.1%高で引けた。カジノ売上高の回復期待が強まっている。カジノ各社の幹部は相次ぎ、クリスマス期間中の売り上げに楽観的な見方を示した。
海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターも高い。中遠海運HD(1919/HK)が5.0%、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が2.6%、海豊国際HD(1308/HK)が2.2%、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が2.6%、勝獅貨櫃(シンガマス・コンテナ:716/HK)が2.4%ずつ上昇した。
オンラインゲーム関連もしっかり。心動(XD:2400/HK)が10.9%高、網易(ネットイース:9999/HK)が4.0%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.2%高と値を上げた。中国当局が近く、オンラインゲームの新規リリース審査を再開するもよう――との観測が支援材料となっている。ネットイースについては、引け後に公表される四半期決算に期待する買いも入った。
デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターも物色される。合景泰富地産HD(1813/HK)が4.6%高、華潤置地(1109/HK)が2.5%高、保利物業発展(6049/HK)が19.2%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が4.3%高で引けた。保利物業発展に関しては、株式需給の引き締まりが刺激材料となっている。同社は前日引け後、幹部社員などを対象に譲渡制限付きのストックオプション制度を導入すると発表。付与する株式は市場から買い付けて用意する。
半面、非鉄やセメントの素材セクターはさえない。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.7%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.3%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.0%、中国建材(3323/HK)が1.1%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の3521.79ポイントで取引を終了した。資源・素材株が安い。不動産株、自動車株、ハイテク株、公益株、銀行株、防衛関連株なども売られた。半面、医薬品株は高い。海運株、保険株、食品飲料株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中首脳会談通過で買い安心感が広がる流れ。米中首脳会談は16日午前(日本時間)、オンライン形式で始まった。報道によれば、バイデン米大統領は冒頭で、「米中関係は世界にとって非常に重要だ」と発言。習近平・国家主席は「両国は互いを尊重し、平和的に共存・協力すべきだ」と述べた。その後、複数メディアは「会談は無難に通過した」と伝えている。香港の各指数は中盤から上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの上げが目立つ。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が6.0%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.1%高で引けた。カジノ売上高の回復期待が強まっている。カジノ各社の幹部は相次ぎ、クリスマス期間中の売り上げに楽観的な見方を示した。
海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターも高い。中遠海運HD(1919/HK)が5.0%、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が2.6%、海豊国際HD(1308/HK)が2.2%、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が2.6%、勝獅貨櫃(シンガマス・コンテナ:716/HK)が2.4%ずつ上昇した。
オンラインゲーム関連もしっかり。心動(XD:2400/HK)が10.9%高、網易(ネットイース:9999/HK)が4.0%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.2%高と値を上げた。中国当局が近く、オンラインゲームの新規リリース審査を再開するもよう――との観測が支援材料となっている。ネットイースについては、引け後に公表される四半期決算に期待する買いも入った。
デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターも物色される。合景泰富地産HD(1813/HK)が4.6%高、華潤置地(1109/HK)が2.5%高、保利物業発展(6049/HK)が19.2%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が4.3%高で引けた。保利物業発展に関しては、株式需給の引き締まりが刺激材料となっている。同社は前日引け後、幹部社員などを対象に譲渡制限付きのストックオプション制度を導入すると発表。付与する株式は市場から買い付けて用意する。
半面、非鉄やセメントの素材セクターはさえない。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.7%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.3%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.0%、中国建材(3323/HK)が1.1%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の3521.79ポイントで取引を終了した。資源・素材株が安い。不動産株、自動車株、ハイテク株、公益株、銀行株、防衛関連株なども売られた。半面、医薬品株は高い。海運株、保険株、食品飲料株も買われた。
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