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2021/08/26 16:31

中国大引:上海総合1.1%安で4日ぶり反落、消費関連株に売り 無料記事

 26日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比38.72ポイント(1.09%)安の3501.66ポイント(上海A株指数は1.09%安の3670.03ポイント)と4日ぶりに反落した。
 新規の買い材料に乏しい中、売り圧力が意識される流れ。上海総合指数は前日まで急ピッチに上昇し、足もとでは約1カ月ぶりの高値水準を回復していた。また、新型コロナウイルスの起源を巡り、対外関係が悪化するとの懸念もくすぶっている。中国外交部の高官は25日、「米国はウイルス起源を政治問題化している」と非難した。ウイルス起源は武漢研究所から流出した――との見方が流れる一方、中国当局は米国の研究施設から流出した可能性に繰り返し言及している。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国の景気テコ入れ策や、経済活動の正常化に対する期待感は持続している。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連が安い。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が4.8%、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.2%、家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が3.4%、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.3%、老舗化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が1.9%ずつ下落した。
 医薬品株も急落。上海復星医薬集団(600196/SH)が5.9%安、薬明康徳(603259/SH)が5.0%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.4%安、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が3.3%安で引けている。ハイテク株、不動産株、金融株、運輸株なども売られた。
 半面、鉄鋼や非鉄、エネルギーの資源・素材株は物色される。馬鞍山鋼鉄(600808/SH)がストツプ高、宝山鋼鉄(600019/SH)が4.7%高、中国アルミ(601600/SH)が9.2%高、江西銅業(600362/SH)が0.8%高、中国神華能源(601088/SH)が1.2%高、中国石油天然気(601857/SH)が0.9%高で取引を終えた。インフラ関連株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.95ポイント(0.74%)安の263.07ポイント、深センB株指数が6.65ポイント(0.55%)安の1210.64ポイントで終了した。

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