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2021/07/23 16:27

中国大引:上海総合0.7%安で3日ぶり反落、医薬セクター下げ目立つ 無料記事

 23日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比24.34ポイント(0.68%)安の3550.40ポイントと3日ぶりに反落した(上海A株指数は0.68%安の3550.40ポイント)。
 中国発の新規材料に乏しい中で売られる流れ。各分野に対し、中国当局が監視スタンスを強めていることが改めて懸念されている。新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染がアジアや欧米で拡大していることも不安材料。豪州のシドニーでは感染者数が過去最多を記録し、感染が止まらない韓国では行動規制の延長を決めた。また、米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は22日、米国内で感染者数の増加で医療機関での病床がひっ迫しているとし、パンデミック(世界的大流行)の局面に差し掛かっていると警告した。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、医薬品の下げが目立つ。ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が5.5%安、薬明康徳(603259/SH)が4.9%安、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が3.3%安、北京同仁堂(600085/SH)が2.3%安で引けた。
 食品飲料株もさえない。乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.7%、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.1%、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.0%ずつ下落した。公益株、不動産株、海運株、素材株、銀行・保険株なども売られている。
 半面、半導体株はしっかり。半導体モジュール設計・生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が5.7%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.3%高、集積回路(IC)設計の上海貝嶺(Shanghai Belling:600171/SH)が2.3%高で取引を終えた。嘉興斯達半導体株は上場来高値を更新している。自動車株、証券株、防衛関連株も買われた。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.41ポイント(0.16%)安の263.84ポイント、深センB株指数が7.46ポイント(0.60%)安の1233.53ポイントで終了した。

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