2021/07/27 13:31
香港前場:ハンセン1.0%安で3日続落、上海総合は0.1%上昇
27日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比269.49ポイント(1.03%)安の25922.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が153.43ポイント(1.64%)安の9201.81ポイントとそろって3日続落した。半日の売買代金は1538億6320万香港ドルとなっている(26日の前場は1294億3360万香港ドル)。
各分野に対する中国の引き締めを警戒した売りが続く流れ。中国当局ネット企業や教育産業に対する締め付け、不動産抑制策の強化など、規制の動きを加速させている。直近では中国の工業情報化部が26日、インターネット業界の集中取締に着手すると発表した。プラットフォームを有するネット株の下落が止まらず、ハンセン科技指数は3.2%安と他の指数をアンダーパフォームしている。中国経済回復の腰折れも警戒。全国工業企業の利益総額は今年5月、前年同月比で20.0%増加したものの、伸びは5月の36.4%から大幅に鈍化した。4月は57.0%増だったため、増加率の鈍化は続いていることとなる。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が17.1%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が10.6%安、火鍋チェーン最大手、海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が7.6%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.0%安と下げが目立った。
セクター別では、管理サービスやデベロッパーの不動産が安い。上記した碧桂園服務のほか、雅生活智慧城市服務(3319/HK)が14.6%、融創服務HD(1516/HK)が8.2%、世茂服務HD(873/HK)が3.3%、中国恒大集団(3333/HK)が11.3%、広州富力地産(2777/HK)が5.0%、万科企業(2202/HK)が4.3%、融創中国HD(1918/HK)が3.9%ずつ下落した。中国恒大集団に関しては、特別配当の見送り発表などが失望されている。
医薬品セクターもさえない。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が10.8%安、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.7%安、石薬集団(1093/HK)が3.5%安、中国生物製薬(1177/HK)が2.4%安、四環医薬HD集団(460/HK)が2.0%安で前場取引を終えた。
半面、非鉄や石油の資源セクターは物色される。江西銅業(358/HK)が7.5%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.1%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.0%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.0%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.4%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.1%高で引けた。商品市況高が追い風。この日の上海商品取引所では、銅やアルミなど非鉄の先物が軒並み高で推移し、時間外取引のWTI原油先物は反発している。
半導体セクターも高い。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が12.0%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が10.3%、華虹半導体(1347/HK)が9.3%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.0%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.5%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の3472.40ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。資源・素材株、自動車株なども買われた。半面、不動産株は安い。金融株、医薬品株、食品飲料も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
各分野に対する中国の引き締めを警戒した売りが続く流れ。中国当局ネット企業や教育産業に対する締め付け、不動産抑制策の強化など、規制の動きを加速させている。直近では中国の工業情報化部が26日、インターネット業界の集中取締に着手すると発表した。プラットフォームを有するネット株の下落が止まらず、ハンセン科技指数は3.2%安と他の指数をアンダーパフォームしている。中国経済回復の腰折れも警戒。全国工業企業の利益総額は今年5月、前年同月比で20.0%増加したものの、伸びは5月の36.4%から大幅に鈍化した。4月は57.0%増だったため、増加率の鈍化は続いていることとなる。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が17.1%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が10.6%安、火鍋チェーン最大手、海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が7.6%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.0%安と下げが目立った。
セクター別では、管理サービスやデベロッパーの不動産が安い。上記した碧桂園服務のほか、雅生活智慧城市服務(3319/HK)が14.6%、融創服務HD(1516/HK)が8.2%、世茂服務HD(873/HK)が3.3%、中国恒大集団(3333/HK)が11.3%、広州富力地産(2777/HK)が5.0%、万科企業(2202/HK)が4.3%、融創中国HD(1918/HK)が3.9%ずつ下落した。中国恒大集団に関しては、特別配当の見送り発表などが失望されている。
医薬品セクターもさえない。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が10.8%安、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.7%安、石薬集団(1093/HK)が3.5%安、中国生物製薬(1177/HK)が2.4%安、四環医薬HD集団(460/HK)が2.0%安で前場取引を終えた。
半面、非鉄や石油の資源セクターは物色される。江西銅業(358/HK)が7.5%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.1%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.0%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.0%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.4%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.1%高で引けた。商品市況高が追い風。この日の上海商品取引所では、銅やアルミなど非鉄の先物が軒並み高で推移し、時間外取引のWTI原油先物は反発している。
半導体セクターも高い。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が12.0%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が10.3%、華虹半導体(1347/HK)が9.3%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.0%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.5%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の3472.40ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。資源・素材株、自動車株なども買われた。半面、不動産株は安い。金融株、医薬品株、食品飲料も売られた。
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