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2021/08/18 13:34

香港前場:ハンセン0.8%高で5日ぶり反発、上海総合は0.6%上昇 無料記事

18日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比192.95ポイント(0.75%)高の25938.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が106.81ポイント(1.18%)高の9164.69ポイントとそろって5日ぶりに反発した。半日の売買代金は704億1690万香港ドルとなっている(17日の前場は728億1110万香港ドル)。 
 中国の経済対策が期待される流れ。内外で経済回復ペース鈍化が懸念される中、景気腰折れを回避するため、中国当局は金融・財政政策を積極化するとの見方が広がっている。市場関係者の一部は、「中国人民銀行(中央銀行)は10〜12月にかけて預金準備率を再度引き下げる」とみている。また昨日のハンセン指数は1.7%安と4日続落し、約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいたこともあり、値ごろ感も着目されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が6.1%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が4.4%高、不動産開発香港大手の恒隆地産(101/HK)が4.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、太陽光や風力など再生可能エネルギー発電関連が高い。上記した信義光能のほか、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が8.4%、信義儲電(8328/HK)が5.6%、陽光能源HD(757/HK)が2.2%、中国高速伝動設備集団(658/HK)が2.9%、龍源電力集団(916/HK)が2.4%ずつ上昇した。中国のソーラーパネル設置は今年下半期に加速する――と伝わったことが再エネ発電全体の追い風となっている。発電設備の銘柄群も急伸。東方電気(1072/HK)が7.6%高、ハルビン電気(ハルビン・エレクトリック:1133/HK)が4.4%高で引けた。
 非鉄・鉄鋼セクターの一角もしっかり。江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が3.8%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.5%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.1%高、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.5%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。
 証券・保険セクターも物色される。広発証券(1776/HK)が8.4%高、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が6.3%高、中信証券(6030/HK)が3.3%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.5%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.5%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%高の3466.33ポイントで前場の取引を終了した。金融株が高い。インフラ関連株、素材株、防衛関連株、運輸株、公益株、不動産株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。医薬品株、消費関連株、エネルギー株も売られた。



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