24日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比37.34ポイント（1.07％）高の3514.47ポイント（上海A株指数は1.08％高の3683.45ポイント）と続伸した。
　中国の経済対策に対する期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行（中央銀行）の易綱・総裁は23日夜、「与信を安定させ、実体経済と中小企業を支える」と表明した。資金流出の警戒感もやや薄らぐ。本土・香港間の相互取引スキームを通じた23日の売買は、香港経由の本土株取引が買い越しに転じた。24日も買い越しが続いている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、消費関連が高い。醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品（603288/SH）が4.6％、白酒最大手の貴州茅台酒（貴州マオタイ：600519/SH）が3.5％、免税店運営の中国旅遊集団中免（601888/SH）が3.4％、自動車メーカー中堅の広州汽車集団（601238/SH）が2.9％ずつ上昇した。
　非鉄や鉄鋼の素材株も上げが目立つ。廈門タングステン業（600549/SH）がストップ高、洛陽モリブデン（603993/SH）が5.3％高、江西銅業（600362/SH）が3.7％高、杭州鋼鉄（600126/SH）が7.9％高、馬鞍山鋼鉄（600808/SH）が3.4％高で引けた。
　医薬品株もしっかり。薬明康徳（603259/SH）が5.5％高、浙江医薬（600216/SH）が2.9％高、河南太龍薬業（600222/SH）が2.2％高で取引を終えた。半導体株、銀行・証券株、インフラ関連株の一角なども買われている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.18ポイント（0.07％）安の264.40ポイント、深センB株指数が2.22ポイント（0.18％）高の1205.71ポイントで終了した。



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