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2022/01/18 13:49

香港前場:ハンセン0.1%安で3日続落、上海総合0.9%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比34.49ポイント(0.14%)安の24183.54ポイントと3日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は17.13ポイント(0.20%)高の8481.01ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は636億5020万香港ドルにやや拡大している(17日前場は596億6930万香港ドル)。
 中国の新型コロナウイルス感染再拡大が重しとなる流れ。足もとでは、1日当たり新規感染者数が2020年3月以来の最多を記録し、感染が集中する地区では、都市封鎖など厳格な行動規制が実施されている状況だ。米金利の上昇もネガティブ。米10年債利回りは18日(日本時間)、2020年1月以来の水準に急伸した。中東・湾岸地域の地政学リスクも意識される。アラブ首長国連邦(UAE)で17日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるドローン攻撃で、石油施設が爆発し複数の死者が出た。WTI原油先物は18日の時間外取引で急上昇し、昨年10月以来の高値を付けている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。金融緩和の期待感が高まっている。今週20日に公表される銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」について、市場関係者の間から再引き下げが濃厚と指摘された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.3%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.9%安、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、医薬品が安い。上記した石薬集団のほか、康希諾生物(6185/HK)が4.7%、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.9%、山東新華製薬(719/HK)が2.2%ずつ下落した。
 食品飲料セクターもさえない。康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.5%安、中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.1%安、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が1.7%安、日清食品(ニッシン・フーズ:1475/HK)が1.6%安で前場取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターは高い。碧桂園HD(2007/HK)が6.3%、万科企業(2202/HK)が4.2%、中国海外発展(688/HK)が3.0%、融創中国HD(1918/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 ゼネコンや建機、セメントなどインフラ建設セクターも物色される。中国交通建設(1800/HK)が4.9%高、中国中鉄(390/HK)が2.9%高、中聯重科(1157/HK)が2.8%高、中国龍工HD(3339/HK)が2.2%高、華潤水泥HD(1313/HK)が1.7%高、中国建材(3323/HK)が1.4%高で引けた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.94%高の3574.90ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。公益株、不動産株、消費関連株、インフラ関連株、金融株、海運株なども買われた。半面、医薬品株は売られている。


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