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2021/11/10 13:27

香港前場:ハンセン1.2%安で反落、上海総合も1.2%下落 無料記事

 10日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比292.19ポイント(1.18%)安の24520.94ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が96.74ポイント(1.10%)安の8709.28ポイントと反落した。売買代金は652億650万香港ドルとなっている(9日の前場は527億7600万香港ドル)。
 インフレ高進が相場の重しとなる流れ。寄り付き直後に公表された10月の中国物価統計は、生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)がそれぞれ予想以上に前月から伸びが加速した。なかでもPPIはプラス13.5%に達し、26年ぶりの高い水準を記録している。企業業績や経済成長の下押し圧力になると不安視された。昨夜の米株安を嫌気し、指数は小安くスタート。その後、徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.1%安、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が5.1%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が4.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど景気動向に敏感な素材が安い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.8%、江西銅業(358/HK)が3.3%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.8%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.7%、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が3.3%、中国建材(3323/HK)が2.4%ずつ下落した。
 発電や重電の電力セクターも急落。華潤電力HD(836/HK)が6.9%安、華能国際電力(902/HK)が5.4%安、中国電力国際発展(2380/HK)が3.9%安、ハルビン電気(ハルビン・エレクトリック:1133/HK)が4.5%安、東方電気(1072/HK)が4.0%安で引けた。
 石炭や天然ガスのエネルギー関連もさえない。エン州煤業(1171/HK)が3.5%安、中国中煤能源(1898/HK)が2.9%安、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が5.4%安、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が2.9%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.20%安の3464.80 ポイントで前場の取引を終了した。公益株が安い。消費関連株、資源・素材株、金融株、インフラ関連株、運輸株なども売られた。半面、不動産株は高い。半導体株、医薬品株の一角も買われた。



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