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2021/07/13 16:31

中国大引:上海総合0.5%高で続伸、深セン創業板は0.6%安 無料記事

 13日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比18.69ポイント(0.53%)高の3566.52ポイントと続伸した(上海A株指数は0.53%高の3738.09ポイント)。
 中国の金融緩和スタンスが相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)が9日、市中銀行の預金準備率を0.5%引き下げる(15日付で実施)と発表したことが引き続き材料視された。引き下げ自体は一部で予想されていたが、対象と規模が事前予想を超えている。中国指標の改善も追い風。取引時間中に公表された今年6月の貿易統計は、輸出と輸入の伸びがそろって上振れた。なかでも人民元建て輸出は20.2%拡大し、前月実績(18.1%増)などを上回っている。ただ、上値は限定的。新興ハイテク株の下げが重しとなっている。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は前日に急伸し、足もとでは約6年ぶりに高値を付けていただけに、売り圧力が意識された。創業板指数は0.56%安と反落している。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の上げが目立つ。家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が6.9%高、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が5.2%高、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.5%高、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)と免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)がそろって1.1%高で引けた。
 紙パルプや鉄鋼の素材関連も急伸。岳陽林紙(600963/SH)がストップ高、福建省青山紙業(600103/SH)が3.6%高、山東鋼鉄 (600022/SH)が3.8%高、重慶鋼鉄(601005/SH)が3.4%高で取引を終えた。公益株、不動産株、インフラ関連株、運輸株、エネルギー株、保険株なども買われている。
 他の個別株動向では、電力設備グループ大手の特変電工(600089/SH)がストップ高。同社は13日、中間業績が230〜250%増益になるとの見通しを明らかにした。
 半面、半導体株は安い。半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(JCET:600584/SH)が6.9%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.7%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)とIC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)がそろって4.0%ずつ下落した。自動車株、医薬品株、銀行・証券株の一角も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.14ポイント(0.82%)高の264.64ポイント、深センB株指数が6.96ポイント(0.56%)高の1247.03ポイントで終了した。


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