2021/06/08 13:46
香港前場:ハンセン0.4%安で続落、上海総合は0.5%下落
8日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比101.78ポイント(0.35%)安の28685.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が51.14ポイント(0.48%)安の10697.06ポイントとそろって5日続落した。半日の売買代金は650億200万香港ドルに縮小している(7日前場は869億2600万香港ドル)。
指標発表を前に、様子見ムードが広がる流れ。中国ではあす9日、5月の物価指標が公表される。最新の市場コンセンサス予想では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率がそれぞれ前月から加速する見込み。中国10年債利回りは足もとで低下しているものの、インフレ高進の警戒感は依然として根強く、内容を見極めたいとするスタンスが広がっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.4%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.2%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.4%安、太陽光発電向けガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が2.3%安と下げが目立った。
「ニューエコノミー」関連銘柄もさえない。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.2%安と他の指数をアンダーパフォームした。主要な構成銘柄では、上記した舜宇光学科技のほか、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が1.6%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.2%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.0%安と値を下げている。
レアアース・非鉄セクターも安い。五鉱資源(1208/HK)が8.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.9%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が4.8%、江西銅業(358/HK)が2.9%、金川集団国際資源(2362/HK)が2.6%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が1.1%ずつ下落した。
半面、自動車セクターは高い。東風汽車集団(489/HK)が3.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)と吉利汽車HD(175/HK)がそろって3.3%、長城汽車(2333/HK)が2.6%、広州汽車集団(2238/HK)が2.0%ずつ上昇した。充電池・自動車メーカーのBYDが公表した5月新車販売は前年同月比で45.5%増加。プラス成長は11カ月連続で、増加率は前月(42.2%)からやや加速している。他方、吉利汽車の新車販売は12%減。2カ月連続のマイナス成長となる。
中国不動産セクターもしっかり。中国海外発展(688/HK)が2.4%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.9%高、中国海外発展(688/HK)が2.4%高、華潤置地(1109/HK)が1.7%高、中国恒大集団(3333/HK)が1.5%高、万科企業(2202/HK)が1.2%高、龍湖集団HD(960/HK)が1.1%高で前場取引を終えた。
他の個別株動向では、医療・ヘルスケアプラットフォームの京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が1.7%高。提携先のエーザイが米製薬会社と共同で開発した認知症(アルツハイマー病)の新薬について、米食品医薬品局(FDA)が7日、承認申請を認可したと発表した。京東健康とエーザイは昨年、認知症ビジネスに対応する合弁会社を設立していたとあって、サービス拡販の期待が高まっている。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%安の3581.25ポイントで前場取引を終了した。食品飲料株が安い。医薬品株、資源・素材株、半導体株、銀行株、公益株なども売られた。半面、不動産株は高い。自動車株、運輸株、保険・証券株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
指標発表を前に、様子見ムードが広がる流れ。中国ではあす9日、5月の物価指標が公表される。最新の市場コンセンサス予想では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率がそれぞれ前月から加速する見込み。中国10年債利回りは足もとで低下しているものの、インフレ高進の警戒感は依然として根強く、内容を見極めたいとするスタンスが広がっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.4%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.2%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.4%安、太陽光発電向けガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が2.3%安と下げが目立った。
「ニューエコノミー」関連銘柄もさえない。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.2%安と他の指数をアンダーパフォームした。主要な構成銘柄では、上記した舜宇光学科技のほか、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が1.6%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.2%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.0%安と値を下げている。
レアアース・非鉄セクターも安い。五鉱資源(1208/HK)が8.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.9%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が4.8%、江西銅業(358/HK)が2.9%、金川集団国際資源(2362/HK)が2.6%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が1.1%ずつ下落した。
半面、自動車セクターは高い。東風汽車集団(489/HK)が3.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)と吉利汽車HD(175/HK)がそろって3.3%、長城汽車(2333/HK)が2.6%、広州汽車集団(2238/HK)が2.0%ずつ上昇した。充電池・自動車メーカーのBYDが公表した5月新車販売は前年同月比で45.5%増加。プラス成長は11カ月連続で、増加率は前月(42.2%)からやや加速している。他方、吉利汽車の新車販売は12%減。2カ月連続のマイナス成長となる。
中国不動産セクターもしっかり。中国海外発展(688/HK)が2.4%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.9%高、中国海外発展(688/HK)が2.4%高、華潤置地(1109/HK)が1.7%高、中国恒大集団(3333/HK)が1.5%高、万科企業(2202/HK)が1.2%高、龍湖集団HD(960/HK)が1.1%高で前場取引を終えた。
他の個別株動向では、医療・ヘルスケアプラットフォームの京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が1.7%高。提携先のエーザイが米製薬会社と共同で開発した認知症(アルツハイマー病)の新薬について、米食品医薬品局(FDA)が7日、承認申請を認可したと発表した。京東健康とエーザイは昨年、認知症ビジネスに対応する合弁会社を設立していたとあって、サービス拡販の期待が高まっている。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%安の3581.25ポイントで前場取引を終了した。食品飲料株が安い。医薬品株、資源・素材株、半導体株、銀行株、公益株なども売られた。半面、不動産株は高い。自動車株、運輸株、保険・証券株も買われた。
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