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2021/08/20 13:26

香港前場:ハンセン2.3%安で続落、上海総合は1.7%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比576.73ポイント(2.28%)安の24739.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が209.02ポイント(2.34%)安の8707.00ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は1117億7780万香港ドルとなっている(19日の前場は822億9060万香港ドル)。 
 内外の不安材料で売られる流れ。米国では、テーパリング(量的緩和の縮小)開始が早まると懸念されている。中国国内では、各分野に対する締め付け懸念が依然としてくすぶる状況だ。足もとの中国景気指標下振れを背景に、経済回復ペースの鈍化が警戒されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が13.4%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が10.4%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.4%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が7.1%安と下げが目立った。阿里健康に関しては、中国メディアがオンライン処方の厳格化を求める記事を掲載したことがネガティブ材料視されている。ハンセン指数構成以外の医療サービス関連銘柄では、平安健康医療科技(1833/HK)が15.3%安、京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が11.9%安で引けた。
 自動車セクターも安い。長城汽車(2333/HK)が5.7%、北京汽車(1958/HK)が5.5%、吉利汽車HD(175/HK)が4.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.7%、東風汽車集団(489/HK)が3.3%、広州汽車集団(2238/HK)が3.2%ずつ下落した。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)は20日、今年8月の乗用車小売台数が狭義ベース(マイクロバスを除く)で前年同月比9.0%減の155万台に縮小するとの見通しを示している。
 非鉄やセメントなど景気動向に敏感な素材セクターも急落。新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.8%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.3%安、江西銅業(358/HK)が4.9%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.4%安、中国建材(3323/HK)が5.9%安、華潤水泥HD(1313/HK)が4.2%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.8%安、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が2.5%安とそろって続落した。
 石油や石炭、天然ガスのエネルギーセクターもさえない。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.8%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.9%安、エン州煤業(1171/HK)が5.9%安、中国中煤能源(1898/HK)が3.0%安、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が4.4%安、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が3.0%安で前場取引を終えた。
 本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.66%安の3408.15ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が安い。消費関連株、金融株、エネルギー株、インフラ関連株、運輸株、不動産株なども売られた。半面、半導体株は買われている。



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