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2021/08/23 13:23

香港前場:ハンセン1.8%高で3日ぶり反発、上海総合は1.0%上昇 無料記事

 週明け23日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比449.99ポイント(1.81%)高の25299.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.64ポイント(1.69%)高の8890.08ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は939億6900万香港ドルに拡大している(20日の前場は1117億7780万香港ドル)。 
 米株高が好感される流れ。先週末の米市場では、業績期待の先行するハイテク株が主導し、主要株価指数がそろって上昇した。香港でも「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は3.1%高と3日ぶりに急反発した。また、先週末の相場では、科技指数が指数公表以来の安値を連日で更新し、ハンセン指数が昨年11月以来の安値を付けていたとあって、値ごろ感も着目されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が8.3%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が8.1%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が6.9%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が6.5%高と上げが目立った。そのほか、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が5.8%高と上げが目立った。香港交易所は20日引け後、中国本土A株指数の先物取引を開始すると発表。商品多様化による収益増の期待が広がった。
 セクター別では、中国の発電が高い。華能国際電力(902/HK)が17.1%、中国電力国際発展(2380/HK)が13.8%、華電国際電力(1071/HK)が8.7%、華潤電力HD(836/HK)が8.1%ずつ上昇した。関係各局は20日、石炭生産の制限を緩和すると発表。燃料炭需給の安定化が期待された。
 自動車セクターも物色しっかり。五菱汽車集団HD(305/HK)が9.0%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.4%高、長城汽車(2333/HK)が4.3%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.9%高で引けた。
 このほか、ハンセン指数に新規採用(9月6日付)される銘柄群もしっかり。ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が7.2%高、スポーツ用品中国大手の李寧(リーニン:2331/HK)が3.9%高、資産総額で国内6位の招商銀行(3968/HK)が3.4%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットも3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.00%高の3461.73ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、資源・素材株、海運株、防衛関連株、銀行株なども買われた。半面、保険株は安い。空運株、不動産株と医薬品株の一角も売られた。


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