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2021/07/23 13:30

香港前場:ハンセン1.0%安で反落、上海総合は0.7%下落 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比275.61ポイント(0.99%)安の27448.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が103.05ポイント(1.03%)安の9903.52ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は695億3030万香港ドルとなっている(22日の前場は769億2360万香港ドル)。 
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。国内発の新規買い材料に乏しい中、各分野に対する中国当局の監視スタンス強化が改めて不安材料として意識されている。中国ネット規制当局の意向に反し米市場でIPO(新規株式公開)を実施した配車サービス国内最大手の滴滴出行(DIDI/NYSE)に対し、「当局は前例のない厳しい罰則を検討している」と報じられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が5.2%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が4.2%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.9%安と下げが目立った。
 「ニューエコノミー」関連銘柄もさえない。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は2.2%安と急反落した。主要な構成銘柄では、上記した舜宇光学のほか、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が9.1%安、ビリビリ(9626/HK)が8.0%安、新東方在線科技HD(1797/HK)が7.3%安、平安健康医療科技(1833/HK)が4.8%安と値を下げている。
 マカオのカジノ銘柄も安い。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.5%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.3%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.0%ずつ下落した。マカオ政府トップの賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は22日、新型コロナウイルス流行を受けて実施している入境規制について、当面は大幅な緩和を行わないよう中国の国家衛生健康委員会から求められたことを明らかにしている。
 半面、非鉄や鉄鋼、セメントの素材セクターはしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)と江西銅業(358/HK)がそろって0.9%高、中国東方集団HD(581/HK)が7.4%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.2%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が1.9%高、中国建材(3323/HK)が2.4%高、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が0.8%高、華潤水泥HD(1313/HK)が0.7%高で引けた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.65%安の3551.55ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が安い。食品飲料株、公益株、不動産株、海運株、銀行・保険株なども売られた。半面、自動車株は高い。証券株、半導体株、エネルギー株も買われた。


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