17日の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比435.59ポイント（1.66％）安の25745.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が207.36ポイント（2.24％）安の9057.88ポイントとそろって4日続落した。売買代金は1661億4910万香港ドルに拡大している（16日は1339億1320万香港ドル）。　
　内外の景気先行き懸念が強まる流れ。中国指標の下振れに続き、米国では8月のNY連銀製造業景況指数が前月比で予想以上に低下した。中国や米国、アジアなどの複数地域で新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、経済活動の縮小が不安視されている。規制強化の動きも不安材料。中国国家市場監督管理総局は17日、不正な競争行為を禁止する規制強化案を公表した。(亜州リサーチ編集部)
　ネット株に売りが継続し、ハンセン科技指数は3.1％安と5日続落。2020年7月27日に指数の公表を開始して以来の安値を更新した。構成する関連銘柄では、インターネット検索中国最大手の百度集団（バイドゥ：9888/HK）が5.5％安、ショート動画投稿アプリの快手科技（クアイショウ・テクノロジー：1024/HK）が4.7％安、インターネットサービス中国大手の騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）が4.1％安、飲食ポータルサイトの美団（メイトゥアン：3690/HK）が3.5％安と値を下げている。
　教育サービス関連セクターも安い。卓越教育集団（3978/HK）が6.6％、希望教育集団（1765/HK）が5.1％、中国東方教育HD（667/HK）が4.4％、中国楓葉教育集団（1317/HK）が2.5％ずつ下落した。締め付け懸念が蒸し返される。8月17〜20日に開催される全人代常務委員会では、家庭教育サービス業者の業務規定厳格化が盛り込まれる見通しだ。中国共産党と国務院は7月、学習塾など校外補習業界を対象とした規制強化を発表している。
　非鉄・鉄鋼セクターも急落。新疆新キン鉱業（3833/HK）が5.9％安、中国アルミ（チャルコ：2600/HK）が5.0％安、江西カン鋒リ業（ガンフェン・リチウム：1772/HK）が3.2％安、中国東方集団HD（581/HK）が3.7％安、馬鞍山鋼鉄（323/HK）が3.3％安、鞍鋼（アンガン・スチール：347/HK）が2.3％安で取引を終えた。
　石油・石炭セクターもさえない。中国石油天然気（ペトロチャイナ:857/HK）が3.9％安、中国海洋石油（CNOOC：883/HK）が2.3％安、中国石油化工（サイノペック：386/HK）が1.9％安、中国中煤能源（1898/HK）が4.7％安、エン州煤業（1171/HK）が4.3％安で引けた。
　一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.00％安の3446.98ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、医薬品株、資源・素材株、不動産株、金融株なども売られた。




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