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2021/08/27 17:43

香港大引:ハンセン0.03%安で3日続落、自動車セクターは逆行高 無料記事

 27日の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比7.80ポイント(0.03%)安の25407.89ポイントと小幅ながら3日続落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は20.52ポイント(0.23%)高の8957.81ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1289億1860万香港ドルとなっている(26日は1385億7630万香港ドル)。 
 外部環境の不透明感が重し。アフガニスタンを巡る地政学リスクが浮上したほか、米国の早期緩和縮小が警戒された。米国では複数の連銀総裁が「テーパリングを協議する準備はできている」と発言。日本時間今夜オンラインで開催されるジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演する。テーパリング前倒しに言及するかが気がかりだ。
 もっとも、中国の景気テコ入れ策に対する期待感が根強い中で大きく売り込む動きはみられない。中国人民銀行(中央銀行)は足もとで、リバースレポを通じた資金供給を強化している。人民銀は26日、預金準備率などの政策手段を用いて、農村開発を支援する方針も明らかにした。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.1%安、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.9%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の発電が安い。華能国際電力(902/HK)が6.0%、中国電力国際発展(2380/HK)が5.0%、華潤電力HD(836/HK)が3.4%、華電国際電力(1071/HK)が3.2%、大唐国際発電(991/HK)が2.8%ずつ下落した。
 半面、自動車セクターは高い。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が25.5%、東風汽車集団(489/HK)が14.0%、広州汽車集団(2238/HK)が4.8%、長城汽車(2333/HK)が4.5%、吉利汽車HD(175/HK)が2.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.3%ずつ上昇した。東風汽車が報告した中間決算では、利益が2.4倍に膨らんでいる。
 他の個別株動向では、オンラインゲーム中堅の網龍網絡HD(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が11.5%高と急騰。同社は中間3割増益と自社株買いを発表した。そのほか、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が4.0%高。同社が公表した中間決算は2割減益だったものの、配当は増額が予定されている。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%高の3522.16ポイントで取引を終了した。素材関連株が高い。半導体株、自動車株、医薬品株なども買われた。半面、証券株は安い。IT・ソフトウエア株、軍事関連株、食品飲料株や銀行株の一角も売られた。




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