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2021/06/04 13:43

香港前場:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、上海総合も0.1%上昇 無料記事

 4日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比41.29ポイント(0.14%)高の29007.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.57ポイント(0.15%)高の10843.35ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は775億2300万香港ドルとなっている(3日前場は682億3400万香港ドル)。
 上海株高が支え。安寄りした上海総合指数がプラスに転じる中、香港でもそれに連れて買いが優勢となった。ただ、全体として上値は重い。米中対立の悪化懸念が再燃したほか、米中の重要経済指標発表が気がかり材料として意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が7.6%高、不動産デベロッパーの恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)が1.9%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)と小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)がそろって1.7%高と上げが目立った。
 セクター別では、自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が6.0%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.8%、東風汽車集団(489/HK)が1.8%、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が1.5%ずつ上昇した。民族ブランド車のシェア拡大が期待されている。中国で新エネルギー車販売が堅調な伸びを示す中にあって、米電気自動車(EV)大手テスラの5月販売は前月から半減した。
 中国の証券セクターも急伸。中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が4.9%高、中信証券(6030/HK)が4.6%高、中国銀河証券(6881/HK)が4.4%高、広発証券(1776/HK)が3.7%高、海通証券(6837/HK)が3.3%高、華泰証券(6886/HK)が3.1%高と値を上げた。
 半面、非鉄や鉄鋼、セメントの素材セクターは安い。江西銅業(358/HK)が3.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.5%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.8%、鞍鋼(347/HK)馬鞍山鋼鉄(323/HK)がそろって2.4%、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.2%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.7%、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が1.6%、華潤水泥HD(チャイナ・リソーシズ・セメント:1313/HK)が1.2%ずつ下落した。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物が安く推移した。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の3589.28 ポイントで前場取引を終了した。金融株が上げを主導する。医薬品株、自動車株、食品飲料株、半導体株、海運株なども買われた。半面、資源・素材株は安い。不動産株、公益株も売られた。


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