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2021/10/20 13:41

香港前場:ハンセン1.3%高で4日続伸、上海総合は0.03%上昇 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比338.75ポイント(1.31%)高の26125.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が149.62ポイント(1.64%)高の9285.69ポイントとそろって4日続伸した。半日の売買代金は928億4420万香港ドルとなっている(19日の前場は664億5320万香港ドル)。
 米株高を好感した買いが先行する流れ。昨夜の米市場では、好業績銘柄の物色で主要指標のNYダウが反発し、史上最高値に接近した。中国でネット企業の締め付け懸念後退も相場の安心材料。当局批判発言を受けて「出国禁止」説が一時流れていた阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が現在、欧州に滞在していると報じられた。市場では、「抑圧の動きが一巡した」と受け止められている。一方、中国人民銀行(中央銀行)は20日、リバースレポ取引を通じ、満期到来分との差引で900億人民元の資金を市場に供給した。人民銀が朝方公表した事実上の貸出基準金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り18カ月連続で据え置かれている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が上げを主導。ハンセン科技指数は3.1%高と他の指数をアウトパフォームした。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、上記したアリババが8.1%高、騰訊HD(テンセント:700/HK)が2.4%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.8%高、小米集団(シャオミ:1810/HK)が2.7%高と値を上げている。
 中国発電セクターもしっかり。華電国際電力(1071/HK)が7.5%高、華潤電力HD(836/HK)が5.5%高、大唐国際発電(991/HK)が5.1%高、華能国際電力(902/HK)が4.8%高、中国電力国際発展(2380/HK)が2.8%高とそろって続伸した。
 半面、石炭セクターはさえない。エン州煤業(1171/HK)が10.3%安、中国中煤能源(1898/HK)が6.7%安、中国神華能源(1088/HK)が4.8%安とそろって続落している。資源価格統制の動きを警戒。国家発展改革委員会は19日、石炭の急速な値上がりを受け、価格介入の実施を検討する方針を示した。鄭州商品取引所の発電用石炭(一般炭)先物相場は、19日の夜間取引で急落している。
 一方、本土マーケットは小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の3594.38ポイントで前場の取引を終了した。発電株が高い。ハイテク株、消費関連株、素材株、証券株なども買われた。半面、石炭株は安い。海運株、医薬品株、不動産株、銀行・保険株も売られた。



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