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2021/11/19 16:44

中国大引:上海総合1.1%高で反発、不動産株に買い 無料記事

 19日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比39.66ポイント(1.13%)高の3560.37ポイント(上海A株指数は1.13%高の3731.50ポイント)と反発した。約3週ぶりの高値水準を回復している。
 安寄り後に買われる流れ。新型コロナウイルス感染の落ち着きが改めて材料視された。国家衛生健康委員会の発表によれば、新規の市中感染は、足もとで1ケタ台が続いている。中国政府は強制検疫(隔離)なしの香港からの渡航者受け入れについて、12月第1週に開始するもよう――とも伝わった。当初は12月17日の開始を計画していたが、前倒しで実施する方針という。米中関係の改善期待も支え。クリントン元米国務長官は19日、「バイデン政権は対中制裁関税の一部撤廃を見込んでいる」との認識を示した。指数は中盤から上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の上げが目立つ。保利地産(600048/SH)が7.3%高、金地集団(600383/SH)が5.0%高、新城控股集団(601155/SH)が3.5%高で取引を終えた。
 消費関連株も高い。家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が3.5%、白酒(中国の蒸留酒)メーカーの貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.0%ずつ上昇した。
 素材・エネルギー株もしっかり。南京鋼鉄(600282/SH)が3.7%高、万華化学集団(600309/SH)が2.7%高、中国アルミ(601600/SH)が2.3%高、陝西媒業(601225/SH)が2.8%高、中国石油化工(600028/SH)が2.5%高で引けた。ハイテク株、金融株、公益株、運輸株、インフラ関連株、医薬品株なども買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.68ポイント(0.96%)高の280.68ポイント、深センB株指数が4.42ポイント(0.38%)高の1164.54ポイントで終了した。

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