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2022/01/07 13:31

香港前場:ハンセン1.2%高で続伸、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 7日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比265.10ポイント(1.15%)高の23337.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が103.09ポイント(1.28%)高の8172.02ポイントとそろって続伸した。売買代金は742億9680万香港ドルとなっている(6日前場は738億5590万香港ドル)。
 中国の不動産業支援スタンスが投資家心理を上向かせる流れ。デベロッパーに対する融資規制「三条紅線」(3本のレッドライン)について、中国政府は一定の緩和を認めたもよう――などと6日に報じられた。これにより、国有企業は経営難のデベロッパーからの資産買収が容易となる。また、李克強・首相は直近の経済座談会で、「大規模な法人税減税を実施し、第1四半期の経済成長を促す」と述べたことなども引き続き材料視された。(亜州リサーチ編集部)
 中国不動産セクターが全体相場をけん引。中国海外発展(688/HK)が6.9%高、華潤置地(1109/HK)が6.4%高、万科企業(2202/HK)が5.6%高、融創中国HD(1918/HK)が2.9%高で引けた。
 ゼネコンや建機、セメントなどインフラ建設関連も上げが目立つ。中国中鉄(390/HK)が5.0%高、中国鉄建(1186/HK)が3.6%高、中聯重科(1157/HK)が4.6%高、中国龍工HD(3339/HK)が1.7%高、中国建材(3323/HK)が4.6%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が4.0%高とそろって続伸した。インフラ投資の加速が期待されている。
 石油セクターもしっかり。大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が6.6%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.8%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.2%高、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が4.4%高で前場取引を終えた。原油高が追い風。昨夜のWTI原油先物は2.1%高で4日続伸し、一時は1カ月半ぶりの高値を付けた。
 半面、火力や原子力、風力の発電セクターはさえない。華能国際電力(902/HK)が8.3%安、華潤電力HD(836/HK)が4.4%安、中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が3.5%安、龍源電力集団(916/HK)が2.4%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35%高の3598.62ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。金融株、エネルギー株、ゼネコン・建機株、空運株なども買われた。半面、消費関連株は安い。ハイテク株、医薬品株、素材株、公益株も売られた。


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