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2021/07/22 13:24

香港前場:ハンセン1.8%高で反発、上海総合0.3%上昇 無料記事

 22日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比480.67ポイント(1.77%)高の27705.25ポイントと4日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が161.99ポイント(1.65%)高の9993.01ポイントと5日ぶりにそれぞれ反発した。半日の売買代金は769億2360万香港ドルとなっている(21日の前場は915億6900万香港ドル)。 
 米株高を好感した買いが先行。昨夜の米市場では、主要企業の好決算が相次ぎ、主要株価指数はそろって大幅続伸した。商品市況高もプラス。昨夜のWTI原油先物は4.6%高と急伸し、この日の上海商品取引所では、銅やアルミなど非鉄の先物が小高く推移している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が5.0%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(ロンフォー・グループ・ホールディングス:960/HK)が4.7%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が4.3%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国不動産が高い。上記した龍湖集団のほか、中国恒大集団(3333/HK)が9.3%、融創中国HD(1918/HK)が5.2%、万科企業(2202/HK)と碧桂園HD(2007/HK)がそろって3.6%ずつ上昇した。中国恒大集団については、広発銀行・宜興支店(江蘇省)が同社の財産保全を地元裁判所に申請した問題について、広発銀との協議の結果、和解に至ったと発表したことが好感されている。
 石油や非鉄、鉄鋼の資源・素材セクターもしっかり。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.0%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.1%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.3%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.7%高、江西銅業(358/HK)が3.5%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.0%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が7.7%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が7.1%高、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が5.7%高で引けた。
 保険・証券セクターも物色される。中国太平洋保険集団(2601/HK)が6.0%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.8%高、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.4%高、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が3.0%高、中信証券(6030/HK)が2.4%高で前場の取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%高の3574.30ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が高い。金融株、不動産株、半導体株、海運株、公益株なども買われた。半面、医薬品株は安い。食品飲料株、自動車株も売られた。


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