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2021/06/22 13:24

香港前場:ハンセン0.8ポイント高で小反発、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 22日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比0.76ポイント(0.00%)高の28489.76ポイントと反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は29.21ポイント(0.28%)安の10533.91ポイントと続落した。半日の売買代金は710億5200万香港ドルに縮小している(21日前場は885億6400万香港ドル)。
 原油高が相場を下支えする流れ。昨夜のWTI原油先物は2.8%高と続伸し、一時、2018年10月以来の高値を付けている。ただ、中国発の新規材料に乏しい中で上値は重い。中国では先週までに5月経済統計の発表がほぼ一巡した。今後は27日に5月工業企業利益、30日に6月製造業PMIが公表される。また、米国でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が控えていることも気がかり材料だ。(亜州リサーチ編集部)
 エネルギー関連株の上げが目立つ。大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が6.4%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.8%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.0%高、石油掘削の中海油田服務(2883/HK)が5.1%高、天然ガスの昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.0%高と値を上げた。
 非鉄や鉄鋼の素材セクターも高い。江西銅業(358/HK)が4.9%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.8%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.4%、中国東方集団HD(581/HK)が2.0%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.7%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄はさえない。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.4%安と続落した。主要な構成銘柄では、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が2.8%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.5%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.3%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.4%安と値を下げている。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.78%高の3556.75ポイントで前場取引を終了した。資源・素材株が相場をけん引。自動車株、医薬品株、半導体株、金融株、不動産株、海運株、公益株なども買われた。半面、食品飲料株は安い。防衛関連株、メディア関連株も売られた。



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