11日の本土マーケットは、日本時間の午前10時38分現在、主要指標の上海総合指数が前日比6.50ポイント（0.19％）高の3492.41ポイントと小幅ながら5日続伸している。
　経済対策の期待感が相場を支える流れ。国内経済の成長鈍化が危ぐされる中、当局は景気テコ入れに向けて金融・財政政策を強めるとの見方が広がっている。各種インフラプロジェクトが前倒しで着工されているほか、新規融資も急増。中国人民銀行（中央銀行）が10日に発表した今年1月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が前月実績から大幅に増加し、過去最高を記録した。マネーサプライ（通貨供給量）M2の伸び率も予想以上に拡大している。米金融引き締めの加速を不安視した売りが先行したものの、下値は堅く、指数はほどなくプラスに転じた。
　主要銘柄の値上がり率は、新城控股集団（601155/SH）が7.0％、中国建築(601668/SH)が4.8％、中国人寿保険（601628/SH）が2.8％、招商銀行（600036/SH）が1.8％、中国石油天然気（601857/SH）が1.6％など。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.25ポイント（0.09％）安の285.43ポイント、深センB株指数が3.51ポイント（0.30％）安の1161.67ポイントで推移している。


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